元ギャルソンのデザイナー、丸龍氏がピッティで再始動
コム・デ・ギャルソングループで経験を積んだ日本人デザイナー、丸龍文人(がんりゅう・ふみと)氏が独立後初となるコレクションを13日、イタリア・フィレンツェで開催中の世界最大級のメンズファッション見本市「ピッティ・イマージネ・ウオモ」で発表した。「Fumito Ganryu(フミト・ガンリュウ)」と自らの名前を冠した新ブランドをひっさげ、ファッション界にカムバックした形だ。
丸龍氏は1976年生まれ。服飾専門学校を経て2004年にコム・デ・ギャルソンに入社。08年春夏からスタートした新ブランド「GANRYU(ガンリュウ)」のデザイナーに就任したが、同ブランドは17年春夏コレクションを最後に休止していた。
■21世紀らしさを考えた服づくり
「今回のショーのコンセプトは『シティー・アンド・ウォーター』。都会に生きつつ、自然と戯れる服の有り様を自分なりに模索し、ウェットスーツ用の素材などを使用した」と丸龍氏。今後は東京を拠点に「21世紀らしさとは何かをデザイナーとして考えながら服づくりをしていきたい」と話した。
コム・デ・ギャルソンは日本のファッションデザイナー、川久保玲さんが1969年に立ち上げたプレタポルテ(高級既製服)のブランド。パリやニューヨーク、ロンドンなど世界各地に店舗を持つ。
(フィレンツェ=堀威彦)
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