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メインの平台上の面陳列棚に働き方関連本と並べて展示する(リブロ汐留シオサイト店)

メインの平台上の面陳列棚に働き方関連本と並べて展示する(リブロ汐留シオサイト店)

ビジネス街の書店をめぐりながら、その時々のその街の売れ筋本をウオッチしていくシリーズ。今回は定点観測しているリブロ汐留シオサイト店だ。4~5月に続いて落合陽一・堀江貴文『10年後の仕事図鑑』(SBクリエイティブ)が好調な売れ行きを維持しているが、働き方やキャリア形成をめぐって新刊が続々と刊行され、店頭ににぎわいが出てきている。そんな新刊の中で売れ行きを伸ばしていたのは、日本たばこ産業(JT)の元幹部社員が会社でおもしろく働くコツを説いた体験的キャリア論だった。

仕事をおもしろくするコツとは

その本は米田靖之『JTの変人採用』(KADOKAWA)。著者はJTで人事部長、製品開発部長、たばこ中央研究所長を経て執行役員R&D責任者を務めた人物。2015年に退任し、今は複数の会社でアドバイザーを務めている。人事部長の経験と、タイトルにある「採用」の文字で、人事制度の本か採用論にみえるが、「『仕事をおもしろくやりたい』若手ビジネスパーソンの背中を、ポンと押すような一冊」として書いたのが本書だ。「どこか『変な』部分を持っている人は、毎日の仕事をおもしろくしていく達人」との視点から、仕事をするときのちょっとしたコツや心の持ちようを、体験的に軽いタッチでつづっている。

人事部での体験から得た人材像

体験の核になっているのは、ほぼ10年おきに担当した人事部での仕事だ。20代のころに採用担当者、30代で採用チームリーダー、40代で人事部長を経験した著者は、自分が採用した人物が、10年後にどう成長していったか、といった人材をめぐる様々な知見を体験的に集めることができた。その結果浮かび上がってきたのが、「変な人」というキーワードである。著者の定義によれば、変な人とは、「ほかの人と違う視点で物事を捉え、行動できる人」。JTにはこうした人を受け入れ、活用できる土壌があり、そういう人こそこれからの時代に求められているという。

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