2018/6/18

サービスによって内容は異なります。例えば、一部のアプリでは質問に答えることで転職後の年収のシミュレーションをしたり、企業のマッチングをしてくれたりします。「自分なんて今の年収がせいぜいだろう」と思い込んでいる人は、もしかすると評価に値する能力が自分にあることを気づかずにいるだけかもしれません。隙間時間にいじったスマホが転職を決断するきっかけになるかもしれないのです。

処遇に不満のある会社への通勤時間に、より好条件の企業が検索できたらこれほど痛快なことはありません。ぜひスマホを活用してみてください。アプリによっては企業検索だけでなく、職務経歴書を作成するためのサービス、面接準備の想定問答集などのコンテンツも提供しています。

ニュースチェックにもスマホは必須

転職を成功させるためには普段からビジネススキルを高めておかなければいけません。仕事におけるニュースチェックもそのひとつです。業界の重要ニュースが新聞に載っているのを気がつかずに顧客と商談して恥ずかしい思いをするのは避けたいところです。

日経電子版をはじめ各社のニュースアプリで、キーワードを登録しておくと、いちいち新聞に目を通さずとも通知を受け取ることができます(各社によってサービス内容は異なる)。自分の業種に関連するキーワードや、クライアントの社名などを登録しておくといいでしょう。

私も「年金」「NISA(少額投資非課税制度)」のようなキーワードについては紙面を見る前にスマホで該当ニュースの通知がないか確認しています。講演前に見逃しで失敗することもありません。

クライアントの情報を取り逃さない、という点では名刺のデータベース化もひとつの課題です。名刺をクラウドでデータベース化するアプリが便利です。交換した名刺をスマホで撮影するだけで自動的にデータベースになります。

名刺交換した企業の新聞ニュースをプッシュ通知してくれたり、相手が所属や肩書の情報を更新したりすると、人事異動情報を早期にキャッチアップすることにもなります。転職が成功したときには自分の登録情報を更新することで、つながっている相手先に新会社の所属先を伝えることもできます。

過去に面談していた担当者を確認しておくのもスマホなら簡単です。「以前、○○課の△△さんにはお世話になりました」とスムーズに切り出せたら、「ああ、あいつは同期入社ですよ」と話が弾むようなことがあるかもしれません。顧客との関係強化にもスマホが一役買うわけです。

アプリはいろんな形であなたのビジネスをサポートしてくれます。ゲームやSNSだけがスマホのコンテンツではないのです。

マネーハックとは ハックは「術」の意味で、「マネー」と「ライフハック」を合わせた造語。ライフハックはIT(情報技術)スキルを使って仕事を効率よくこなすちょっとしたコツを指し、2004年に米国のテクニカルライターが考案した言葉とされる。マネーハックはライフハックの手法を、マネーの世界に応用して人生を豊かにしようというノウハウや知恵のこと。
山崎俊輔
 フィナンシャル・ウィズダム代表。AFP、消費生活アドバイザー。1972年生まれ。中央大学法学部卒。企業年金研究所、FP総研を経て独立。退職金・企業年金制度と投資教育が専門。著書に「読んだら必ず『もっと早く教えてくれよ』と叫ぶお金の増やし方」(日経BP)など。http://financialwisdom.jp