靴クリームのコロンブス、海外狙い16回目ピッティ出展
イタリア・フィレンツェで12日に開幕した世界最大級のメンズファッション見本市「ピッティ・イマージネ・ウオモ」には服飾以外の日本企業も参加している。靴クリームや靴用品を手がけるコロンブス(東京・台東)は2011年の初お目見え以来、連続16回目の出展だ。
2008年に最上級シューケアシリーズ「ブートブラック」ブランドを立ち上げたことをきっかけに、11年からピッティへの出展を開始した。ブランドの品質や使いやすさをアピール、海外での認知や販路拡大を狙う。スニーカー人気などを背景にした革靴市場の低迷も海外に注力する理由だ。
■ミラノに現法設立
過去15回のピッティ出展を通じて、「シューケアの前後で見違えるような仕上がりを実感した」「製品の品質もさることながら、パッケージも素晴らしい」といった声が寄せられたという。同社は16年5月、イタリア・ミラノに現地法人、コロンブスミラノを設立し、欧州でのセールスを強化している。
ブートブラックは英国の古い言葉で、「靴磨きをする人」という意味。革靴が黒のブーツタイプしかなかった時代に、磨くことで黒さをアップさせたことにちなみ、こう表現されるようになったという。コロンブスはブートブラックブランドで、靴クリームやブラシ、はっ水スプレーなどをそろえている。
(フィレンツェ=堀威彦)
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