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年金、繰り下げ受給の心得 「基礎のみ」が得な場合も 妻が年下、夫が厚年繰り下げで「加給」消失

2018/6/17

 繰り下げると、加給年金もやはり増額されるの?

幸子 違うわ。加給年金は繰り下げ後も増えず、本来もらえたものが消えてしまうだけよ。

良男 さっきの損益分岐年齢は加給年金は計算に入れていないから、加給年金の分も取り戻すには「プラス12年」より長く生きなきゃいけないな。

 何か対策はないの?

幸子 なぜかファイナンシャルプランナー(FP)の間でさえほとんど知られていないんだけど、実は繰り下げのやり方次第で回避できるの。会社員などの場合、年金は国民全員がもらえる基礎部分と、収入に応じてもらえる厚生年金の2階建てでしょ? 加給年金は厚生年金とセットの仕組みなのよ。

 ということは……。

幸子 繰り下げは基礎年金と厚生年金を別々にすることも可能だから、基礎年金だけを繰り下げて厚生年金を繰り下げなければ、加給年金はもらい続けられるわ。年齢差が大きくて加給年金を失うのが惜しい場合は、夫が基礎年金だけを繰り下げるのも手ってこと。

 なぜ知られていないの?

幸子 原則的に加給年金の受給開始は基礎年金がもらえる65歳からだから、基礎年金を繰り下げると加給年金もなくなると思われやすいんじゃないかな。

良男 大事なことだな。

幸子 ちなみに夫の加給年金が妻が65歳になって打ち切られると、代わって妻の年金につくようになるのが振替加算。妻の年齢が高いほど多額で、今の60代半ばだと年に6万数千円。50代半ばだと年約1万5000円で、1966年4月2日生まれ以降はゼロになるの。

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