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dressing

フレンチシェフのクレープはシンプル 東京・西荻窪で

2018/6/18

「スイーツ系」と「食事系」があるLA CREPERIEのクレープ

 2018年1月東京・西荻窪のJR高架下に現れたフレンチスタイルのクレープスタンド「LA CREPERIE(ラ・クレープリー)」。

 西荻窪はグルメな名店がそろうことで知られるが、こちらのお店も瞬く間に評判が広まり、晴れの週末には行列ができるようになっている。電話もFAXもショップカードもない、そしてただ「クレープ店」という意味を持つ店名「ラ・クレープリー」。そこにはどんな思いが込められているのだろうか。

Summary
1.西荻窪にフレンチスタイルのクレープリーが誕生
2.インスタブームに逆行する、中身の見えない職人肌クレープ
3.本場の味を学んだシェフとパティシエがパリのエスプリを再現

 こちらでクレープを焼く矢作三郎さんは、実は恵比寿のフレンチビストロ「Abbesses(アベス)」のシェフだ。

クレープを焼く矢作三郎さんはフレンチビストロのシェフ

 矢作さんは西荻窪からほど近い、三鷹出身。以前は荻窪の青梅街道沿いで、同名のビストロを経営していた。しかし、通行人から見つかりづらい地下物件ということが災いし、集客に苦戦。「自分の店の真価を再度問うなら、思い切って東京で一番の場所でやってみよう」と一念発起し、2012年に恵比寿へ移転した。

 この移転が功を奏し、「アベス」はグルメ層に愛されるビストロに成長。グルメ口コミサイトの全国トップ5000に入る人気店となった。

 そんな矢作さんにはさらなる夢があった。

 フランスでの修業時代、パリの学生街カルチェ・ラタンにて幾度となく訪れたクレープスタンド。派手さのない簡易な作りのスタンドに、子供からお年寄りまで文字通り老若男女が立ち寄り、一枚のクレープを買っていく。しかも「バター&シュガー」や「キャラメル」といったシンプルな素材で勝負する素朴なクレープだ。

 クレープスタンドというパリの日常を東京で再現したいという思い。それを形にするため、自分の理想とする物件をずっと探していたのだという。

 数年ののち、ついに見つけたのが、この西荻窪のJR中央線ガード下にある小さな物件だった。間口はたった一間ほど。小さなドアと、クレープを受け渡すガラス窓しかない。

 駅からのアクセスは良く、並びにはオシャレな雑貨店やカフェがある、雰囲気も抜群な高架下エリアだ。

 育て上げた「アベス」の厨房スタッフにランチタイムを任せることができるようになったこともあり、矢作さんはこの地での出店を決めた。

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