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男優・女優では、2位に竹内涼真、4位に吉岡里帆が入り、“93年(生まれ)組”が急伸した。竹内は朝ドラをはじめ、『陸王』などヒット作への出演に恵まれたことにより、22.4ポイントもスコアが伸びた。吉岡は、17年1月期の『カルテット』以降活躍の幅が広がり、星野源と共演した日清食品「どん兵衛」のCMも話題に。7月期には『ごめん、愛してる』でヒロインを演じ、18年1月期には『きみが心に棲みついた』で連ドラ初主演を果たした。

本田真凛は2016年11月より調査対象に追加。スコアは小数点第2位で四捨五入。順位は第2位以下も含めてつけた。

この2人のほか、11位の間宮祥太朗、15位の新木優子が“93年組”。間宮は18年1月期の『BG』、新木は7月期の『コード・ブルー』と、ヒット作への出演がスコアアップにつながった。同世代のニューフェイスという意味では、96年生まれの新田真剣佑が5位、95年生まれの川栄李奈が9位にランクインした。新田は17年5月に事務所を移籍してから、メディア露出が活発化。実写版『ジョジョの奇妙な冒険』などの映画のほか、18年1月期の『トドメの接吻』などにメインキャストで出演。テレビの仕事も増え始め、認知度がアップした。川栄は演技力が認められるなかで、CMが急増。18年2月までの1年で、新規契約は5社に上った。ちなみに、新田、川栄、間宮は7月期の『僕たちがやりました』で共演している。

このほか、17年は13.5ポイントアップで急上昇4位だった高橋一生は、18年もさらに14.3ポイント伸ばして6位。10代の女優では、12位の永野芽郁と13位の橋本環奈が伸び盛りだ。

アイドルでは、乃木坂46の白石麻衣が21位となった。グループでの活動に加えてソロの仕事も好調で、ニベア花王や資生堂「マキアージュ」のCMキャラクターに。17年2月に発売した写真集『パスポート』は、女性にも支持されてほぼ毎月重版になり、18年4月には発行部数29万部を突破した。

スポーツのジャンルで最も急上昇したのは、フィギュアスケートの本田真凛選手。平昌五輪には選出されなかったが、17年9月の「USインターナショナルクラシック」で優勝するなど、将来を嘱望されている。ロッテ「ガーナ」や読売新聞などCM出演もあり、年配層の知名度が高めなのが強みだ。

(ライター 内藤悦子)

[日経エンタテインメント! 2018年6月号の記事を再構成]