日経エンタテインメント!

18年4月から同番組は『帰れマンデー見っけ隊!!』として、月曜19時の枠に進出した。意外にも、ゴールデンタイムのレギュラーは初めてだという。

『帰れマンデー見っけ隊!!』(月曜19時/テレビ朝日系)

伊達 念願でした。僕らは『サンドのぼんやり~ぬTV』(東北放送)や、『熱烈!ホットサンド!』(札幌テレビ放送)など、愛着のある番組でずっとぶらぶら歩き企画をやってきて、スタジオよりもロケが得意というか。最初のゴールデンレギュラーがこういう企画でよかったなと思いますし、これまでに磨いてきたロケの技を、全国ネットで発揮したいですね。それにしても、テレビ局の入社式に呼ばれたり、ゴールデンってすごいんだなって。あんな大々的な記者会見も、やったことなかったですもん。

富澤 番組関連の取材も「何回やるんだよ」と思いました(爆笑)。

緊張でトークが楽しめない

同じテレビ朝日の『イッテンモノ』(水曜24時15分)は、17年7~8月に試験的に放送され、10月からレギュラー化された番組。共演は千鳥と三四郎で、今回のタレントパワーランキング芸人部門で飛躍が目立った3組が出演している。

伊達 千鳥も三四郎もすごく面白い。千鳥には、僕らなんかすぐ抜かれますよ。ゲストとのトークはノブ君がうまく回してくれて。

富澤 最後に指名された2人が10分で即興漫才を作るんです。それがあるから正直、トークを楽しみ切れない(笑)。

伊達 富澤なんか「目立っていなかった」って理由で選ばれてね。

富澤 「漫才どうしようかな」と思ってると、口数減っちゃいますよ。本来、1人でこもってじゃないとネタを書けないタイプなんで、相当つらいです。ゲストの芸人も大体は後輩が来るから、自分がリードしなきゃいけないなって。

伊達 僕は考えないタイプだけど、富澤は完成度の高いネタを期待されてるから。あまりしゃべらなくなったからって、「テルマエ・ロマエ」(富澤の髪型に由来)のコーナーもできたし。

富澤 あんなの欲しくないよ(笑)。番組は定着してきたのかな。汗かいてやってるんだけど。テレ朝の番組は基本的に過酷なんですよ。

『10万円でできるかな』(テレビ朝日系)や『KEYABINGO!』シリーズ(日本テレビ)など、MCの役割を求められることも増えてきた。

伊達 僕らはMCで仕切ることに、全然憧れてこなかったんです。

富澤 これまでやってきていないし、MCの仕事が来ると、どうすればいいのかなって。

伊達 ロケは、ボケられるから好きなんです。漫才では富澤がボケをやることが多いけど、ロケでは僕がボケて富澤がツッコむシーンのほうが多いよね。なかなか司会に徹することができない。

富澤 伊達は自分からいきたいタイプだから、「じゃあ誰々さん」って進行していく役割になじんでこなかったというか。

伊達 立場上、MCの勉強もしないとなとは思います。さまぁ~ずさんは、がっつり司会というのはあまりないじゃないですか。ネタも含めてずっと見てきましたし、さまぁ~ずさんを目指したいです。

活動の軸は毎年開催している単独ライブだという。事務所(グレープカンパニー)では劇場を持っていないため、2人の漫才の呼吸を合わせるために、積極的に各地のライブを回っている。

伊達 僕らはコンビ芸なので。劇場のあるよしもととかと比べるとハンデはあるけど、2人でネタをやることを大切にしたいです。

富澤 うん。評価してもらえているのはそこなんじゃないかなと。

伊達 でもMCの仲間入りをするなんて、こんなちっぽけな事務所でよく入りこめたなって。地元の活動を一生懸命やったり、富澤とマネジャーと考えながら活動してきたのがよかったのかなと思います。憧れは、立川志の輔師匠や三遊亭円楽師匠。『ガッテン!』(NHK)や『笑点』(日本テレビ系)のような番組がドンとあって、各地の落語会も大人気で、ずっと面白い。そういう芸人の生き方っていいなと。本当に憧れ、ですけどね。

富澤 理想ですね。まあ、60歳、70歳になっても、漫才ができていればいいなと思います。

(ライター 内藤悦子)

[日経エンタテインメント! 2018年6月号の記事を再構成]