マネー研究所

もうかる家計のつくり方

「子に奨学金はイヤ」 ローンに埋もれる夫婦の決断は 家計再生コンサルタント 横山光昭

2018/6/13

■老後資金が次の課題

 しかしここで安心してはいけません。Gさんは教育費で頭が一杯になって気付いていませんが、老後資金がほとんどないのです。Gさんの勤め先に退職金が期待できず、夫も転職しているため、800万円がやっとの状況。貯蓄が130万円まで減ってしまったGさん夫婦は、早急に老後資金の形成方法を考えなくてはなりません。すると、Gさんが嫌がっていた奨学金が選択肢に入ってきます。

 Gさんにそんな話を投げかけたところ、Gさんは何かに気付いたのでしょう。次男とともに学校主催の奨学金説明会に積極的に参加するようになったのです。一連の支出削減を通じ、お金をつくることの大変さが分かったのでしょう。家族みんなで相談し、返済プランをしっかり立てれば奨学金も重い負担にならないと思います。

 子供の教育資金形成に熱心な親ほど、自分の老後資金は忘れがち。でも、教育費にお金を投じすぎると、自分たちの生活費がなくなり、結果として将来の子どもたちに負担を与えてしまうことを肝に銘じてほしいです。加えて毎月の負担が安くなるからといって、何でもローンを利用するのはやめましょう。最初、せっかく安く買っても、後まで返済が残り、結果として高い買い物になりがちです。

(「もうかる家計のつくり方」は隔週水曜更新です)

横山光昭
(株)マイエフピー代表、mirai talk株式会社取締役共同代表。顧客が「現在も未来も豊かな生活を送ることができる」ことを一番の目標に、独自の家計再生・貯金プログラムを用いた個別の指導で、これまで1万件以上の赤字家計を再生。著書は累計100万部を超える『年収200万円からの貯金生活宣言』シリーズ、累計65万部の『はじめての人のための3000円投資生活』シリーズがあり、著作合計88冊、累計270万部となる。講演も多数。

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