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もうかる家計のつくり方

「子に奨学金はイヤ」 ローンに埋もれる夫婦の決断は 家計再生コンサルタント 横山光昭

2018/6/13

■ローンを1つずつ消していく

そこで、まずローンを1つずつ消していくことにします。まず住宅ローン。Gさんの場合、残債が多い一方、金利はあまり高くないので借り換えしても効果は薄そうです。手続きの煩雑さも踏まえ、これは後回しにします。長男の教育ローンも一括返済できる額ではなく、コツコツ返済せざるを得ない状況です。

1つの解決として見出したのは、自動車リースです。自動車リースは一定額を支払えば自動車に乗れるという利点があります。ただし、車体に残価を設定して月支払額を決めるため、契約終了時に(1)もう一度リースを組む(2)返却する(3)残価を支払って自分の所有物にする――を選ぶ必要があります。(1)は全体の支払いが重くなる可能性があり、(2)は次の自動車をどうするかという問題があります。Gさんの暮らし方を踏まえ、(3)と決め、70万円を払うことにしました。

さらにスマホ代や自動車ローン、自動車保険は年一括払いに切り替えて、月当たりの負担を軽減しました。スマホの端末代も、分割にするより一括で支払ったほうが割安で、3台分で5万円程度の残債を全額支払うことにしました。ローン残高の減少が毎月の固定費の軽減につながります。

ローンの対策を終えたら、次は生活費の圧縮に着手します。共働きで時間がないとの理由で外食の機会が増加。仕事帰りに百貨店で総菜を買い込むことで、あっという間に支出がかさみます。高校生の次男には月2万円の昼食代を小遣いとして与えていましたが、作り置きや冷凍保存が可能なもので手作りしたり弁当を作ったりするようにしました。昼食代も減り、夫婦で1万円、次男1万円それぞれ小遣いを少なくできたといいます。洗濯も外部のサービスに依存せず、自分たちでやるようになりました。ほとんど見なくなった有料テレビの契約も打ち切り。この結果、毎月の支出は実に8万8000円、削減できました。

ただこれだけでは、「冒頭の次男の教育資金をどう捻出するか」の解決にはなりません。一段の削減策を考えていると、見かねた長男が月3万円を仕送りしてくれるようになりました。そこでようやく、4万5000円の月黒字が実現、次男の教育ローンを組んでも返済できる体制が整ったのです。

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