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謎の日本食「ラーメンクレープ」 カナダで人気沸騰

照り焼きチキンの「Teriyaki Chicken Mayo」クレープも人気

ソバ粉入りのクレープ・ガレットのように、海外ではクレープといえば、ナイフとフォークで食べるもので、甘くないのが一般的。さらに現地でさまざまなクレープ店を食べ歩いた小日向さんによると、「温かいクレープが多い。熱々のクレープ生地にイチゴなどのフレッシュフルーツがトッピングされていると、フルーツまでも温かくなっている」のだとか。

日本人はフレッシュフルーツを冷やして味わうことが多いが、小日向さんは「温かいクレープが好まれる」という現地の嗜好性も考慮しながら、温かくて甘くないラーメンクレープを開発した。さらに近隣で焼鳥店も展開している同社では、海外では定番人気の照り焼きチキンを使ったクレープ「Teriyaki Chicken Mayo」(9カナダドル/ 約749円)も開発。こちらも「温かく甘くない」クレープで、ラーメンクレープに次いで2番目に人気の商品となっている。

緑色の生地が美しい抹茶のスイーツクレープも

クレープは全部で17種類。マンゴーやバナナ、ちょっと変わったものだとブリュレのクレープなど、甘いクレープもそろえているが、スイーツ系の中でも注目なのは、抹茶を生地に加えた緑色の抹茶クレープだ。抹茶生地にアイスやモチ、きなこ、黒糖ソースをかけて、和スイーツを強調している。抹茶クレープ以外はすべて黒い生地を使い、一般的な黄色の生地のクレープは一切提供していない。

それにしても、同社は国内では焼き鳥や居酒屋業態などを展開しているのだが、なぜ海外ではラーメン店やクレープ店なども展開するのか。

同社広報担当の斎藤光絵さんは、次のように説明する。「ラーメンは今、世界的にも大人気であり、運営の面では、焼鳥店よりもオペレーションが簡単で、狭いスペースでの提供も可能です。スピーディーに多店舗展開が可能だからです」。実際、スープなどは冷凍パッケージも可能なので、外国人スタッフのみで運営している海外店舗もあるという。

さらにクレープ店を手掛ける理由については、「もともとカナダの焼鳥店やラーメン店を統括していた社員が女性だったこともあり、女性に人気のクレープ店などを展開することで、女性社員の活躍の場を広げられるのでは、と思ったのです」と斎藤さん。

「J crepe」スタッフ 左端が小日向珠恵さん

「J crepe」の客は現在、女6対男4という割合。女性がメインというほどでもないが、ラーメンクレープを味わう客に、「店内にフォークもあるので、一口で食べにくかったっら、フォークも使ってくださいね」ときめ細やかなサービスができているのは、女性ならではなのかもしれない。同社の海外店舗のキッチンでは、小日向さん以外にも女性社員が数人活躍しており、以前より女性社員が増えてきているという。

国境を超えても、それぞれの地で、さまざまな人材を生かしながら、現地ニーズに対応しながら柔軟に展開しているKUURAKU GROUP。ラーメンクレープで大ヒットを仕掛けた小日向さんは、「今後は旬の食材も使って、これまでのようにカラーで訴求するやり方で、季節商品なども提供して行きたい」と意気込んでいる。

(GreenCreate)


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