グルメクラブ powered by 大人のレストランガイド

World Food Watch

謎の日本食「ラーメンクレープ」 カナダで人気沸騰

2018/6/14

甘いクレープのほかに、甘くない食事系もそろえる クレープは全部で17種

同店は繁華街から少し離れた場所に立地し、交通の便も決して良いとは言えない。小日向さんは、「何か集客のフックになるものが必要」と思い、現地の人気店などを視察したという。そこで見つけたのが、だんだんに積み上げられたアイスクリームにクッキーや綿あめを派手にのせた商品だった。またコーラ瓶を逆さまにしてドリンクの中に丸ごと豪快に入れたものも人気だったという。豆腐に甘いシロップをかけたデザートも話題になっていた。

「普通のメニューでは太刀打ちできない。味よりもパフォーマンス。エンターテインメント性が大事なのだ」と感じた小日向さんは、ラーメンクレープの見た目にもこだわり、真っ黒な生地にしたのだという。

デトックス効果もあるとされる竹炭の粉末を、卵や牛乳で作った生地に混ぜて、真っ黒い生地に。「SNSを活用して、わざわざ店に来店してくれるようなインパクトある商品が開発したかった。いまラーメンはカナダでも大ブーム。ラーメンを冠したクレープなら斬新だからヒットすると思った」と小日向さん。

麺は100グラムと結構ボリュームがある ジュレをかけて巻くのがポイント

ラーメンクレープは調理に4~5分かかる。麺は注文を見計らってゆでておき、しょうゆベースのラーメンのタレで下味をつけ、小分けにしておく。注文ごとに黒い生地を焼き、その間に麺を温め、ジュレ状のラーメンスープをかけて、ノリやチャーシューなどの具材を巻き込んで仕上げる。

ラーメンスープのジュレが温かい麺とからむと、ジュレが溶け出し、ラーメンを食べた時のようなジュージーな味わいになるというわけだ。その再現性の高さでもカナダ人の心をつかんでいる。

「麺を温めるのがポイント。冷たい麺でも試してみましたが、スープの脂分が固まっているとおいしくないですし、麺の舌触りもゴワゴワで良くなかったのです」と小日向さん。チャーシューもあぶりたてを使うことで、香りよく味わってもらう。

カフェ風の店内は12席 ここに100人前後が来店する日も

「日本ではクレープといえば、円すい形スタイルが一般的ですが、カナダ(海外)では、クレープはナイフとフォークで食べるもの。アイスクリームのように片手で食べられるフィンガーフードのクレープがとても珍しがられています」と小日向さん。しかもカナダでは、クレープといえば甘くない食事系が一般的だという。

グルメクラブ 新着記事

ALL CHANNEL