Men's Fashion

セイコーフラッグシップサロン、ブランドの世界観発信

Hot Zone

誠実・高級・質感の高さ演出

2018.6.12

セイコーウオッチが2017年10月に東京・銀座の和光本館にオープンした「セイコーフラッグシップサロン」がブランド発信拠点としての役割を強めている。グローバル展開する主力商品を中心に扱い、高級ブランド「グランドセイコー(GS)」はフルラインアップがそろう。世界観を伝えるだけでなく、顧客の多様なニーズに応え売れ行きも伸ばしている。

■銀座・和光本館1階の好立地

「このモデルを探しているんだけど」「色々なモデルを見比べたい」――。銀座4丁目の交差点にある和光本館の1階という好立地にあり、日本人から外国人まで多くの買い物客でにぎわう。約70平方メートルの売り場にはGSのほか、「クレドール」や「セイコー アストロン」などのブランドが並ぶ。特に目立つのがGSのブランドカラーである紺やシルバーを基調にしたコーナーだ。

もともとは「セイコーサロン」としてセイコーの商品全般を取りそろえていた。だが、17年3月にGSをセイコーブランドから独立させて高級路線にかじを切ったこともあり、和光創立70周年の節目として店舗の改装に踏み切った。ブランドが持つ世界観をより消費者に伝えるためだ。

■内装材の一つひとつにこだわり

内装材の一つひとつにこだわりが詰まる。例えば、店頭を飾る紺色の金属パネルは職人の手作業によるたたき仕上げだ。濃紺が持つ誠実や高級というイメージに加え、質感の高さでも空間を演出する。