日経エンタテインメント!

51位から100位を見ると、ジャニーズ勢では56位の生田斗真と、92位の山下智久が大幅に上昇した。生田は10月の主演映画『先生!』の公開に合わせて、『モニタリング』(TBS系)や『笑ってコラえて!』(日テレ系)などのバラエティに多数出演し、スコアを伸ばした。山下は主演連ドラ『コード・ブルー』3rdシーズンが放送中の8月に、自己最高値となった。

51位の富澤たけしは2018年2月より調査対象に追加。86位の千鳥は17年2月まで調査時期は5月と11月の年2回。75位の高畑充希は16年まで2月が調査対象外。

30位に入った出川哲朗のほか、60位のイモトアヤコ、63位のいとうあさこ、97位の宮川大輔と、『世界の果てまでイッテQ!』(日テレ系)メンバーは相変わらずの強さを見せる。ミュージシャンでは、20周年の節目で精力的に活動したゆずが73位へと順位を上げた。

186位から一気に上昇し、77位に入った佐々木希は、結婚が好材料となった珍しい例。夫の渡部建が、『行列のできる法律相談所』(日テレ系)の緊急生放送で結婚を報告した際、自らも電話出演して好印象を与えた。9月から配信されたHuluオリジナルドラマの『雨が降ると君は優しい』では、セックス依存症の妻を演じ、女優としての評価も上げた。

そのほか、17年の契約数12社でとうとうCMキングに上り詰めた遠藤憲一が83位に入り、土屋太鳳が86位、高畑充希が95位と、朝ドラヒロイン経験組が総合トップ100入り。東京でのウケはいまいちだった千鳥は、じわじわと面白さが認められ、6月以降急上昇。CMにまで起用され、全国区の人気芸人の仲間入りを果たした。

【調査方法/ランキング作成方法】
[調査概要]アーキテクト「タレントパワーランキング」調査(株式会社アーキテクト/http://www.talentsearch.jp/)からデータを入手[調査方法]FAX・WEB調査[実施時期]年4回(2月・5月・8月・11月)[調査地域]東京・千葉・埼玉・神奈川[調査対象]タレントを一部入れ替えながら毎回約1200組を調査[回答者]アーキテクトの登録モニターより4400人を抽出(調査タレントを4グループに分割。10歳から59歳まで5歳きざみで男女それぞれ50人を抽出。60代は男女それぞれ50人抽出)。

●タレントに関する質問項目
A. 各タレントの認知について、次の3段階からひとつ選択してもらった。
(1)名前も顔も知っている(2)名前は知っているが、顔は思い浮かばない(3)このタレントを知らない
B. 設問「A」で「(1)名前も顔も知っている」と回答したタレントに対して、「そのタレントがテレビ・映画・雑誌・DVDなどに出ていると関心があるか(見たい・聴きたい・知りたい)」を、次の4段階からひとつ選択してもらった。
(1)とても見たい・聴きたい・知りたい(2)見たい・聴きたい・知りたい(3)見たくない・聴きたくない・知りたくない(4)まったく見たくない・聴きたくない・知りたくない


●認知度、関心度、タレントパワースコアの算出方法
認知度:質問Aで、「(1)名前も顔も知っている」と回答した人の割合(%)。
関心度:質問Bで、「(1)とても見たい・聴きたい・知りたい」か「(2)見たい・聴きたい・知りたい」と回答した人の合計値(%)。算出母数は質問Aで「(1)名前も顔も知っている」と回答した人の数。
タレントパワースコア:「認知度」と「関心度」を掛け合わせた値。そのタレントに、どれだけの人たちが引きつけられているか、「人気度」を示す指数。タレントが人々を引きつける力(=タレントパワー)の指標とした。具体的には、「認知度」に「関心度」の加重ポイント(「(1)とても見たい・聴きたい・知りたい」に「(2)見たい・聴きたい・知りたい」の3分の1を加えた合計値)を乗じて算出した。
※上記方法で算出した17年2月時点でのデータを2017年版、16年2月時点でのデータを2016年版としている。タレントパワースコアは小数点第2位で四捨五入。順位は小数点第2位以下も含めてつけた。

(ライター 内藤悦子)

[日経エンタテインメント! 2018年6月号の記事を再構成]