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「タイ料理で接待」がオシャレ 新感覚味わう都内3店

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近年、接待のあり方に変化が起こっている。昔は接待といえば、高級料亭や高級和食店などが定番で、接待される側とする側の上下関係がはっきりしたようなシーンが多かった。例えば、お座敷で座る位置が決まっていたり、お酒をゲストに何度も注いだり、鍋料理などがあれば率先してゲストによそってあげたり。会話もしかり。

しかし最近は接待禁止・接待自粛の企業も増えてきており、そういう堅苦しい接待を嫌う企業も増えている。普段からネクタイをしない若手が勤めるIT企業なども増えてきており、もっとフラットな関係で、お互いを尊重し合いながら信頼関係を構築したいというビジネスニーズが高まってきている。

そんな接待シーンに最近、新風を吹き込んでいるのがタイ料理店だ。タイ料理というと本場屋台風のカジュアル店を連想する人も多いかもしれないが、最近はオーストラリア風やカリフォルニア風など、とびきりオシャレなタイ料理店が登場。これらモダン・タイレストランが、肩肘張らずに楽しめる大人のオシャレな社交場として活用されてきているのだ。近年のパクチーブームもあり、盛り付けがオシャレなタイ料理に興味がある人も多く、いま話題のタイ料理店での気軽な接待が注目されている。

今回は、接待にも使える都内のモダン・タイレストラン3店をご紹介。丸の内・恵比寿・赤坂といったビジネスエリアで展開するこれらの3店は、タイ料理をベースにしながらも、日本、シドニー、カリフォルニアとそれぞれ新感覚な都会的要素を取り込んでオシャレなのが共通している。インターナショナルな発想の料理を堪能できるのが魅力の一つだ。

まず訪れたのは東京・丸の内エリア。眼下に東京駅という好立地な丸ビル35階にある「マンゴツリー東京」は、丸ビル開業と同時にオープンして今年で16年になる。「マンゴツリー」ブランドはカフェレストランやテークアウト店など国内21店舗体制だが、「同店は中でも最高峰として特別な空間を演出している」(同社広報 神事まゆみさん)ということで、接待に特にお薦めなのだ。

「接待の流れが変わったなと感じたのは2~3年前です」と話すのは同店マネージャーの大森信二さん。以前は、6~8人グループでの接待利用が定番だったのが、近年は少人数も増えてきており、2人利用も多くなったという。接待なので、向かい合う対面の席を予約時に希望してくるのだとか。

また、接待の予約は電話が基本で、予約の時に細かな点まで指示してくるのが多かったのだが、最近は口コミサイトからカジュアルに予約してくる接待客も増えているのだとか。「予約の段階から接待の敷居が低くなっているように思える」と大森さん。一日平均して、全体の1割が接待で、接待の下見で店を訪れるお客もいるという。主に丸の内エリアの商社マンの利用があるという。

同店はバンコクに本店があり、タイ伝統の味を提供しながらも、食材は日本各地から届くものをふんだんに組み合わせているのが特徴。都会的なハイセンスな料理をそろえている。

接待ではまずは、「ソムタムタイ(グリーンパパイヤのスパイシーサラダ)」のようなタイの代表的な料理から楽しみたい。グリーンパパイアは脂質の分解、促進の働きがあるといわれる酵素が豊富で、最近、女性が注目する食材の一つでもある。接待相手に女性が多い場合には特に喜ばれそうだ。グリーンパパイアもトウガラシも、鹿児島産を使用している。

同店では時期によって料理に使用する食材の産地が変わるが、全国各地の食材を使っているので、もしもゲストの出身地が分かれば、あえてその土地の食材料理をリクエストしておくのもよいだろう。例えば千葉県出身なら、「伊勢海老のスパイシーガーリックソテー"クン トード ガティアム" 」。

コース料理にプラスして、接待のテーブルを一層華やかに演出してくれる。揚げた千葉県産イセエビをパプリカやヤングコーンなどの野菜でいためている。タイでは、トウガラシだけでなく、黒コショウでスパイシーさを出す料理も多い。アルコールとの相性ぴったり。

アルコールでは、昨今ブームになっているハイボールの注文が増えているという。さらに、タイに駐在経験のある接待席では、タイ産ビールを飲みながらタイの思い出話に花を咲かせているようだ。

同店はオープン以来、接待の場として利用されていてリピーターも多い。「7000円からコースを用意しているが、新たに5000円のお得なコースを始めたところ大変評判がよい」(大森さん)という。

続いて訪れたのは東京・恵比寿。オーストラリア・シドニー発で、メルボルンにも支店があり、現地では連日満席の大人気モダン・タイレストラン「ロングレイン」へ。昨年8月の日本初上陸の際も話題となった同店は、恵比寿ガーデンプレイスタワーの39階にあり、東京タワーやスカイツリーも見える壮大な夜景が目の前に広がり、十分に非日常を演出してくれる。

店内を見回すと外国人客の姿が多い。「多い時は7割が外国人になることもあります。接待での来店は全体の1割ほどですが、ホストが日本人、ゲストが外国人というシーンも多いです」と話すのは同店ゼネラルマネージャーの遅沢有吾さん。IT企業やデザイン、ファッション系企業の人たちがよく訪れるそうで、恵比寿だけではなく、六本木方面からの来店も多いという。

「日本人であれば、外国人を接待するのは和食店でと考えるかもしれないが、海外のゲストを見ている限り、外国ではそのような考えは少ない」と遅沢さん。料理のジャンルよりも、より良い雰囲気の中で語り合えるかが大切なのだとか。モダン・タイレストランでの接待は、現地オーストラリアでも、日本でも、自然な流れになっているという。

同店はシドニー本店のスタイルにもある、「シェアで料理を楽しんでいただく」ことを大事にしている。例えば、料理は客同士で取り分けすることでコミュニケーションがとれるよう、スタッフによる料理の取り分けはしていない。むしろシェアすることで客同士の距離が近づき、楽しんでいる様子なのだという。

人気メニューの一つである「"エッグネット"ビーンスプラウトサラダ」は豚肉、エビ、ビーンスプラウトの上に、クモの巣に見立てた卵をのせたヘルシーなサラダ。具がぎっしりと詰まっているので、皆で取り分けて楽しむ。フォトジェニックな一品なので、SNS(交流サイト)への投稿を楽しむゲストには喜ばれそうだ。

「ソフトシェルクラブとホワイトセロリのカレー炒め」はタイのカニ料理がベースとなっている。本来はカニにカレーソースを絡める料理だが、カニの食感を大切にするため、あえて絡めずに提供しているのが特徴だ。殻ごと食べられるので手も汚れないし、シェアもしやすいので接待向きだ。

同店は70種類以上のワインも取りそろえている。セレクトに困った時は、「オレンジワインがおすすめ」と遅沢さん。通常白ワインは白ブドウの果肉のみを醸造するが、これは皮つきで仕込むことで色味成分が抽出され、オレンジ色のような色の濃いワインになるという。見た目にも楽しい自然派ワインは接待でも楽しめるので試してみたい。

コースは5800円のみなので予算も組みやすい。予約の際は、景色を眺める特等席の窓側の空席確認をお忘れなく。接待で気に入ったらプライベートでも利用してみる価値はあるかもしれない。

最後は、今ではその風景が変貌している東京6花街のひとつ、料亭の街・赤坂へ。赤坂は政治家をはじめ男性社会の花街のイメージが強いが、訪れたのは全くの別空間。カリフォルニアの風を感じる新タイプのタイ料理を提供する「タイ料理ギンカーオ カフェ カリフォルニア タイ」は溜池山王駅直結の赤坂インターシティ AIRに昨年9月にオープンした。

米国西海岸のビーチ、海風、陽光をイメージしていて、オリエンタルリゾートのような感覚の店内。店舗は地下1階にあるのだが、地上へと続く解放されたエントランス近くにあり、夏場はテラス席もあり、明るい印象だ。

同じ建物に入居する企業からの常連客も多く、気軽に楽しめる本格タイ料理ということもあって、女性からの支持が圧倒的に多いという。カジュアルな接待にぴったりだ。

「接待の予約が入ると、事前に入念な打ち合わせをして、席や料理のご希望を伺っています」と話してくれたのは、店長の中沢賢一さん。より客に寄り添うオーダーメード的な接客を心掛けることで、通常の接待よりもゲストの反応が明らかに良かったという利用客の声も寄せられているという。

うれしい声もそのはず、メニューについて質問をするとその説明だけでなく、その料理に合う自家製ソースなども丁寧に薦めてくれる。同店では常に7種類の自家製のソースを用意しており、客の好みや料理に合わせて、ソースだけを追加オーダーできる。辛いのが好きな客には「ナムチムシーフード」のソースで辛味をプラスしてもらい、揚げ物などにはタイでは子供にも人気の甘いソース「ナムチムヴォイ」などがお薦め。タイ人シェフが腕をふるっていて、その味はアジア諸国に関連する企業の人たちにも好評だ。

「トゥントーン」はサクサク食感がうれしい春巻きの揚げ物。料理名は「金のバッグ」という意味がある。金運上昇で縁起のよさそうな料理なので、接待での会話も盛り上がりそうだ。

一方、「スアロンハイ」は、「虎が泣く」という意味がある。焼き目が虎の模様に似ている、猛獣の虎が泣くほどおいしい、と諸説あるタイの定番料理。「虎を食べる。競合他社に勝つ!」など、このメニューも、ビジネス会話が盛り上がりそうだ。

同店では、女性同士の接待にも便利な「レディースプラン」(3900円税込み)をはじめ、テラス席でのビアガーデン利用を想定した新しい「ビアパーティープラン」(3500円税込み)を開始。コースも提供していくという。駅直結なので雨でもぬれず、しかも屋根付きテラス席なので、大雨でなければ屋外の風を心地よく感じながら生ビールも楽しめる。夏に向けてカジュアルな接待にお薦めだ。

時代の流れとともに、接待のあり方も変わる。マンネリ化しないで、「さすが!」とゲストに喜んでもらえるよう、接待を成功させたいもの。最近注目のモダン・タイレストランは夏に向けて有望な接待の店の一つだ。

*特記のないかぎり、価格はすべて税別

(GreenCreate)

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