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主役は顧客、技術じゃない 外様CMOのNEC改革 NEC最高マーケティング責任者 榎本亮氏

2018/6/13

NEC最高マーケティング責任者の榎本亮氏

NECはパソコンやスマートフォン事業を手放し、BtoB(企業向け)の製品・サービスに活路を求めている。同社の最高マーケティング責任者(CMO)である榎本亮氏は、15年に入社するまで、日本IBMや顧客情報管理(CRM)大手の米セールスフォース・ドットコム日本法人で働いてきた「外様」人材だ。榎本氏は、その経験を生かし「NECグループ10万人の社員の意識を改革する」と語る。マーケティングと社内の改革がどう結びつくのか。榎本氏に聞いた。

■マーケターの役割は「牧羊犬」

――NECでのCMOの役割は何ですか。

「私がCMOとしてなすべきことは、NECの社員や顧客企業の意識改革です。CMOという言葉のCMは『チェンジ・マネジャー』だと考えています」

「NECは企業のブランド再構築に取り組んでいます。スマートフォンなどのBtoC(消費者向け)部門を手放し、BtoB企業になったからです。会社が大きくかじを切った後、社員はどう変わっていくべきか。そのベクトルを合わせるのが、CMOの役割だと思います」

――マーケターとして、どう仕事を進めるのですか。

「NECのような大きな組織で仕事を成し遂げるには、チームワークしかありません。皆に同じ方向に行ってもらうには、強力なリーダーシップで引っ張る方法もあるのでしょうが、私向きではありません。むしろリーダーシップを分割して、シープドッグ(牧羊犬)のように、皆にタイミングよく、適切なサインを出してベクトルを合わせるのが役割だと思っています」

「IT関連企業では、マーケターは社員の1.2~1.8%という調査がありました。NECはこれを下回ります。少ない人数と限られた予算内で最大の効果をあげるため、さらにデジタルを活用してコミュニケーションを深めていく必要があります」

■顧客との関係、マーケティングで深める

――具体的には、どう取り組んできましたか。

「事業ごとに分散していたマーケティング機能を横断的にまとめるよう組織変更しました。18年4月にコーポレート(本社スタッフ)に、マーケティング戦略本部とIMC(インテグレーテッド・マーケティング・コミュニケーション)本部を設置しました」

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