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近代化の息吹体感 明治維新の名所10選

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NIKKEI STYLE

今年は明治元年から数えて150年の節目の年。
近代化をもたらした明治維新から学ぼうとの試みが各地で進む。
幕末・明治維新ゆかりの学べる観光名所を専門家10人が選んだ。

未来へのヒント 全国各地に点在

幕末・明治維新ゆかりの地では今年、「明治維新150年」を掲げ多彩なイベントがある。政変の場に加え、明治の産業革命の遺産も注目され観光客でにぎわう。

1位の二条城は世界遺産で、京都御所や壬生寺など維新に関する他の見どころも近く専門家全員が選んだ。2位は幕末に西洋式の城郭技術を取り入れ、戊辰戦争終結の地となった五稜郭。3位には日本を主導した人材を輩出した松下村塾が入った。日本地図でみると北海道から九州まで各地に維新ゆかりの地が点在することがわかる。

倒幕をもたらした薩摩・長州藩中心の「薩長史観」に対し、近年幕府側についた「敗者の視点」も見直されている。変革の時代を迎えた今、維新ゆかりの地には未来を見据えるヒントがあるかもしれない。

1位 二条城 810ポイント
江戸幕府終焉 圧巻の重要史跡(京都市)

2013年の修復で往時の姿がよみがえった唐門から望む国宝、二の丸御殿は圧巻。この大広間で徳川最後の将軍、慶喜が1867年、政権を朝廷に返上する大政奉還を表明した。「ここから江戸時代が始まりここで終焉(しゅうえん)を迎えた。一度は訪れたい歴史舞台」(小塩稲之さん)。近くの「京都御所とともに重要な史跡」(落合弘樹さん)といえる。広大な敷地内は見どころが多く、訪れた外国人観光客は写真を撮りきれない様子だ。昨年度の来場者の7割弱が外国人。「京都駅からのアクセスも良いので気軽に立ち寄れる」(岩佐十良さん)

二条城事務所の横山克久副所長は「二条城を舞台にした戦争は一度もなく、平和の象徴。遺産の保全と活用のトップランナーを目指している」と話す。夏の早朝開場や夜間照明など「数々のイベントを催し、日本の文化財保護と観光のあり方が示されている場」(菅沼孝陽さん)との声がある。将来は「焼失した天守閣の復元も考えたい」(横山副所長)。

(1)地下鉄東西線「二条城前駅」下車(2)http://www2.city.kyoto.lg.jp/bunshi/nijojo/

2位 五稜郭 560ポイント
動乱最後の舞台 全貌望む(北海道函館市)

隣接する五稜郭タワーから、ヨーロッパの城郭都市を模した全貌が望める。「土塁、石垣が残り、星形の外郭がはっきり確認でき、往時に思いをはせることができる」(土井正和さん)。1868~69年の戊辰(ぼしん)戦争最後の戦地で、新撰組の副長、土方歳三が新政府軍の銃弾に倒れたとされる。「明治維新動乱の最後の舞台となった歴史的に貴重な場。建造物としても珍しい星形の堀は当時の土木技術の高さをうかがわせる」(横倉和子さん)

港町函館を守るために徳川幕府の命で築かれた城郭で、現在は公園として整備されている。城郭内の中心に復元された「箱館奉行所」では「幕末維新の歴史や五稜郭の発掘、復元プロジェクトの様子が学べる」(林直子さん)。五稜郭タワーでは200円でスタッフが歴史を解説するガイドツアーを開催している。

春は約1600本のソメイヨシノが咲く桜の名所。函館山からの夜景、函館市場とともに観光スポットだ。

(1)函館市電「五稜郭公園前駅」から徒歩約15分(2)http://www.goryokaku-tower.co.jp/

3位 松下村塾 520ポイント
伊藤博文ら輩出、新時代始まりの地(山口県萩市)

明治維新の精神的指導者である長州藩士、吉田松陰をまつった松陰神社の境内に当時の姿のまま保存されている。この私塾から高杉晋作や伊藤博文らの人材を輩出した。「明治維新の息吹を強く感じることができる場所」(町田明広さん)で、敷地内には松陰の遺品を多数展示している「至誠館」もある。「明治維新はここから始まったといえる場で、歴史好きであれば時間が足りないくらい」(山下達也さん)

質素な木造瓦ぶきの平屋だが、維新の源流であり世界遺産に登録されている。「この小さな間取りから維新の立役者が生まれたギャップに驚かされ、松陰の志が今も伝わる」(佃雄二郎さん)。萩の街全体に歴史的景観が残り「歩くだけでも楽しめる」(岩佐さん)。「伝統工芸とともに印象深い観光スポットが街のそこここに発見できる」(小塩さん)。

(1)JR「東萩駅」から徒歩10分(2)http://hagishi.com/search/detail.php?d=100009

4位 仙巌園・尚古集成館 500ポイント
島津家の別邸、桜島眺め「殿様気分」(鹿児島市)

薩摩藩主、島津家の別邸で世界遺産。「ここからの眺めはまさに殿様気分」(横倉さん)。隣接する尚古集成館には「ヨーロッパで買い付けた機械類が展示され、島津斉彬が心血を注いだ事業の痕跡を見ることができる」(町田さん)。「桜島を借景にした庭園の優雅さと近代化の礎になった進取の気性が集約されている」(佃さん)。戦火を免れた数少ない史跡で、「幕末薩摩藩の歴史を物語っている」(落合さん)。NHKの大河ドラマ「西郷どん」のロケも行われた。

(1)JR鹿児島中央駅からバスで約20分(2)http://www.senganen.jp/

5位 霊山歴史館・京都霊山護国神社 460ポイント
日本の礎築いた偉人しのぶ聖地(京都市)

幕末維新専門の常設博物館。坂本龍馬を斬った刀など「幕末騒乱がよみがえる品々を所蔵」(土井さん)しており、「ここに来れば、朝廷、幕府、雄藩問わず史料を一堂に拝見できる」(町田さん)。隣接する霊山護国神社には龍馬や木戸孝允らの墓がある。「近代日本の礎を築いた先人たちをしのぶ聖地」(林さん)。「大西郷展」などテーマを変えて展示が行われ、「京都の幕末名所巡りの締めに行くと、感慨深い気持ちになれる」(山下さん)。

(1)JR京都駅からバスで約20分(2)http://www.ryozen-museum.or.jp/

6位 会津若松城 430ポイント
白虎隊悲劇の地で学ぶ戊辰戦争(福島県会津若松市)

別名「鶴ケ城」。新政府軍と戦いに敗れた会津藩の白虎隊悲劇の地としても有名。復元した天守の内部はその戊辰戦争を解説する博物館になっている。「戊辰戦争の歴史を知る上で一度は訪れてほしいスポット」(岩佐さん)。城近くの七日町通りはレトロな街並みとして注目されている。戊辰戦争に敗れた東軍・会津藩。七日町にある「東軍墓地のある阿弥陀寺にも立ち寄りたい」(落合さん)。

(1)JR会津若松駅からバスで約20分(2)http://www.tsurugajo.com/turugajo/shiro-top.html

7位 グラバー園 350ポイント
薩長の要人が接触した歴史的舞台(長崎市)

幕末期にトーマス・グラバーら英国商が暮らし、坂本龍馬と薩摩・長州藩の要人が接触していた。「時には政治を論じた歴史的な舞台」(町田さん)だ。現存する日本最古の木造洋風建築で世界遺産。長崎港の美しい夜景も望める。隣には世界遺産に登録見通しの大浦天主堂もあり「明治維新150年にふさわしい場」(菅沼さん)。長崎市内までの通りは「歴史の息吹を伝える観光地としても魅力的」(小塩さん)。

(1)長崎電気軌道「大浦天主堂下」から徒歩約7分(2)http://www.glover-garden.jp/

8位 幕末維新記念館 260ポイント
大隈重信らの偉業、映像・音響で体感(佐賀市)

来年1月までの「幕末維新博覧会」の中心施設。佐賀藩主、鍋島直正の下で学んだ大隈重信らの偉業が「映像や音響を駆使した展示で楽しめる」(山下さん)。大砲を造った反射炉や実用蒸気船など「日本初の快挙をなし遂げた佐賀の技・人・志を体感できる」(林さん)。事務局の久保緑さんは「歴史を振り返るだけでなく未来を意識してほしい」とし、平和を願う子供たちの感想文なども展示している。

(1)JR佐賀駅からバスで約6分(2)https://expo.saga-hizen150.com/venue/memorial/

9位 高知県立坂本龍馬記念館・桂浜 230ポイント
直筆の手紙など遺品や史料豊富(高知市)

薩長同盟に尽力した坂本龍馬の直筆の手紙など遺品や史料を展示。「型にはまらない行動で幕末を生き急いだ姿がしのばれる」(土井さん)。龍馬が暗殺された京都・近江屋を実物大で復元した部屋もある。屋上からは海を一望でき歴史が苦手な子供も楽しめる。桂浜には龍馬像が。「太平洋を広く見渡す姿にスケールの大きさを感じる」(佃さん)。

(1)JR高知駅からバスで約34分(2)https://ryoma-kinenkan.jp/

10位 弘道館・偕楽園 190ポイント
最大規模の藩校、尊皇攘夷思想の拠点(水戸市)

徳川慶喜の実父で水戸藩主の徳川斉昭が創設した最大規模の藩校。維新を動かした尊皇攘夷思想の拠点で、梅で有名な偕楽園と対をなす。「凜(りん)とした学びの息吹と偕楽園の癒やしが絶妙」(横倉さん)。新政府の主導権を握れなかった水戸藩。「歴史の敗者に思いをはせるのも意義深い」(菅沼さん)。

(1)JR水戸駅から徒歩約8分、偕楽園はバスで約20分(2)http://www.koen.pref.ibaraki.jp/park/kodokan01.html

◇  ◇  ◇

ランキングの見方 数字は選者の評価を点数化。施設の名前(所在地)。(1)交通手段(2)情報サイト。写真は1、2、3、5、9位岡田真、4、8位大久保潤撮影。6位会津若松観光ビューロー、7位グラバー園管理事務所、10位水戸土木事務所偕楽園公園課弘道館事務所の提供。

調査の方法 全国の幕末・明治維新ゆかりの場所・施設の中から、専門家の協力で24施設をリストアップ。維新の歴史を学べることや観光地としての魅力などの観点で10人の専門家がそれぞれ1~10位を選定し、集計した。

今週の専門家 ▽岩佐十良(「自遊人」編集長)▽落合弘樹(明治大学教授・史学地理学科長)▽小塩稲之(日本観光文化協会会長)▽菅沼孝陽(阪急交通社人事課副課長)▽佃雄二郎(まっぷる編集部編集チーフ)▽土井正和(旅のルポライター)▽林直子(いこーよ歴史旅ガイド)▽町田明広(神田外語大学准教授・日本研究所副所長)▽山下達也(アソビューチーフバイヤー)▽横倉和子(日本旅行総研研究員)=敬称略、五十音順

[NIKKEIプラス1 2018年6月9日付]

〈訂正〉6月10日5時40分に公開した「近代化の息吹体感 明治維新の名所10選」の記事中、4位の見出しと地図で「仙厳園」とあるのは「仙巌園」の誤りでした。本文は訂正済みです。

NIKKEIプラス1の「何でもランキング」は毎週日曜日に掲載します。これまでの記事は、こちらからご覧下さい。

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