リスクコントロール型投信 値動き幅の目安は?

日経マネー

吉井 設定来の資産配分は、国内外の債券の比率が計6~7割程度、株式とREITが計2~3割程度、金が1~2割程度で推移していますが、この配分に必ず収まるわけではありません。もっとも、債券の値動きの大きさと同程度になるように株式やREITなどを組み入れるので、高リスク資産が大幅に増えることはなさそうです。

G 資産全体の値動きの大きさに目安は設けていないのですか。

リスクコントロール型投信の値動き

吉井 目論見書に明確な基準は書いてありません。値動きを見る限り、東京海上・円資産よりは上下の振れ幅がやや大きくなりそうです。

G トレンド・アロケーションは?

吉井 名前の通り、各資産の価格トレンドに応じて配分を変更します。上昇トレンドにある資産の比率を高め、下落トレンドにある資産の比率を抑えます。直近1年間は株式相場の好調に乗じて高リスク資産の比率を6~7割まで高め、今年1月までは実績も好調でした。しかし2月の株式相場の急落に伴い、基準価額も大きく下げました。トレンドに付いていくのが特徴なので、相場が急反落するような局面では比較的大きく下落することを想定しておきましょう。

G リスクを調整するんですよね。

吉井 直近1年間の高値から15%近く下落しそうな時に、低リスク資産にシフトする仕組みがあります。ただ、足元の下落は15%には届いていないので、極端にリスクを落としてはいないようです。

G リスクコントロールといっても、考え方は様々なのですね。

吉井 リスクコントロール型投信はリスクを基準に配分を決めるため、長期的に期待されるリターン目標が明確ではありません。選択のポイントは、どれほどリスクが取れるかということになりますね。

吉井崇裕
イデア・ファンド・コンサルティング社長。ファンド・アナリストとして、国内約6000本の投資信託を常時分析する。モーニングスター、三菱アセットブレインズにてファンド・アナリスト、朝日ライフアセットマネジメントにて販売および運用関連業務に従事。現在は神奈川県鎌倉市で個人投資家向けに投資助言サービスも行う。http://ideafc.co.jp/

[日経マネー2018年7月号の記事を再構成]

日経マネー 2018年 7 月号

著者 : 日経マネー編集部
出版 : 日経BP社
価格 : 730円 (税込み)


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