中古マンション価格 「大手は下がりにくい」は本当か不動産コンサルタント 田中歩

写真はイメージ=PIXTA
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「中古マンションを買うなら大手のデベロッパーが分譲した物件がいい。資産価値がありそうだし、値下がりしにくいに違いない」。大手ブランドの中古マンションにこのようなイメージを持つ人は少なくないでしょう。ただ、一般の中古マンションと比べると、必ずしもそうとはいえない場合もあります。今回のコラムでは両者の価格の推移をデータを駆使して比較してみました。

東日本不動産流通機構(東京・千代田)に登録され、東京23区内で2013年1月から18年3月までに取引された中古マンションの取引事例5万7642件を調べました。このうち住友不動産、大京、東急不動産、東京建物、野村不動産、三井不動産レジデンシャル、三菱地所レジデンスの7社が分譲したマンションか、これら7社のいずれかが共同企業体(JV)で分譲に参画したマンションを「大手ブランドの中古マンション」と分類しました。件数は計1万6174となります。

なお、それ以外は旭化成不動産レジデンス、コスモスイニシア、新日本建設、積水ハウス、タカラレーベン、モリモトなど私たちもよく目にする不動産会社やその他の中堅中小のデベロッパーが分譲したものを「一般の中古マンション」としました。

これらのデータを使って、13年以降の平均成約単価がどのように推移したかや、築年数の差によってどの程度価格が変化しているのかについて調べました。

価格上昇率、大手ブランドがやや勝る

まず、各年の平均成約単価を見てみましょう。次のグラフは13年を100としたときの価格推移です。13年以降、首都圏の中古マンションの成約価格は上昇し続けています。

東日本不動産流通機構に登録された成約データより筆者作成。以下同じ

15年に大手ブランドの価格の上昇率が一時、大きくなったものの、その後の推移は一般の中古マンションと比べ大きな違いはありません。大手ブランドだからといって「より価格が上昇した」とはいえないようです。

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