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人生を変えるマネーハック

つけ忘れの心配無用 家計簿アプリ、スマホで楽々管理 スマホアプリをマネーハック(2)

2018/6/11

例えば、ガス代が銀行口座から引き落とされたとき、これをわざわざ家計簿に記帳する手間はもうなくなりました。むしろスマホが「ガス代を記帳しました」と自分あてにメッセージを送ってくれるようになっているのです。

レシートを撮影して自動認識して家計簿に記帳する光学式文字読み取り装置(OCR)の機能も便利です。カメラの解像度アップ、CPU(中央演算処理装置)の強化、クラウド支援などにより充実が進んでいます。最近では認識が失敗することのほうが珍しいぐらいです。

金融とIT(情報技術)が融合したフィンテックや人工知能(AI)というと、慣れない人は怖さを覚えるかもしれませんが、実は家計簿アプリのような身近な分野では、フィンテックやAIがあなたの生活を便利にしてくれる時代が到来しているのです。

■複数の口座をまとめて管理する

複数の口座を登録管理できるのも、最新の家計簿アプリの便利な点です。先ほど、クレジットカードや電子マネーを家計簿アプリに登録すると紹介しましたが、この機能を「アカウントアグリゲーション」といいます。

複数の銀行口座、複数のクレジットカード、複数の電子マネーなどをひとまとめにして「全部で残高がいくらある」「全部の口座でいくら使っている」「今度の引き落としはいくら必要になる」というようなことをひとつのアプリが集約して示してくれます。

これは登録してみて使った人は分かるのですが、とても便利な機能です。例えば「来月のクレカの引き落とし額はいくらだったか」という照会と「引き落とし口座の残高は足りているか」が一緒にチェックできます。クレカのサイトにアクセスして、メインバンクのオンラインバンキングアプリを起動するのと比べ時間は半分以下になるでしょう。

必要なら自分のスマホにアラート画面を表示させることもできます。「クレカの引き落としが近づいていますが、残高は大丈夫ですか?」のように注意喚起ができるのです。

マネーフォワード、Zaim(ザイム)、Money tree(マネーツリー)、Money Look(マネールック)などのアプリがあり、機能や使い勝手を競い合っています。まずは試してみてはいかがでしょうか。

■セキュリティー対策には細心の注意を

ただし、複数のアカウントのIDやパスワードをひとつのアプリに登録することになりますから、セキュリティーの心配はあります。これは便利の代償ですから、やむを得ないところです。アプリの起動時のパスワード認証設定をするなど、普段からセキュリティー対策には細心の注意を払いましょう。

万が一の端末の紛失時に備えて、スマホを全地球測位システム(GPS)で探せるようにしたり、ロックをかけられるように設定しておいたりすることも忘れないようにしましょう。

最近は、指紋認証できる端末が増えていますから、パスワードを覚える負担は軽減されています。アップルの「iPhoneX」など顔認証に対応している機種もあります。

安全に使いこなした人ほど、その便利さがあなたのお金の流れを改善してくれるでしょう。ファイナンス系のスマホアプリは、使った人ほどその便利さが享受できる時代なのです。

マネーハックとは ハックは「術」の意味で、「マネー」と「ライフハック」を合わせた造語。ライフハックはIT(情報技術)スキルを使って仕事を効率よくこなすちょっとしたコツを指し、2004年に米国のテクニカルライターが考案した言葉とされる。マネーハックはライフハックの手法を、マネーの世界に応用して人生を豊かにしようというノウハウや知恵のこと。
山崎俊輔
フィナンシャル・ウィズダム代表。AFP、消費生活アドバイザー。1972年生まれ。中央大学法学部卒。企業年金研究所、FP総研を経て独立。退職金・企業年金制度と投資教育が専門。著書に「読んだら必ず『もっと早く教えてくれよ』と叫ぶお金の増やし方」(日経BP)など。http://financialwisdom.jp

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