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定年楽園への扉

資格さえあれば…定年起業でありがちな3つの勘違い 経済コラムニスト 大江英樹

2018/6/14

画像はイメージ=123RF

 定年後に起業する人は着実に増えているようです。経済産業省がまとめた2017年版の中小企業白書によれば、起業した人の中に占める60歳以上の比率(12年時点)は男性で35%と、全ての年代の中で最も多くなっています。

 私も定年後は再雇用で働くより起業した方が働きがいがあると主張していますが、そうはいっても定年起業は必ずうまくいくとか、バラ色というわけではありません。やり方さえ間違えなければ、それほどハードルの高いものではないはずなのですが、失敗している人が少なからずいるのは事実です。

 では、どんなパターンが定年起業で失敗しがちなのでしょうか。私は3つあると思います。

■資格を取ることで満足してしまう

 まず、最もありがちなのが「資格を取ることで満足してしまう」パターンです。退職後の仕事として何か資格を取ろうと考える人は多いはずです。もちろん、資格といっても医師や弁護士はかなりハードルが高いので、税理士、社会保険労務士、中小企業診断士、ファイナンシャルプランナーといった資格にチャレンジする人が大半でしょう。これらは特に定年後に取得する資格として人気があります。

 資格取得の勉強は良いことですし、専門知識の習得は個人の能力開発としては素晴らしいことです。しかしながら、それだけで満足してしまっては意味がありません。ビジネスに本当に必要なのは資格というより顧客だからです。資格があっても顧客がいなければ稼げません。そのためには定年起業に備えて、現役時代から将来自分の顧客となる人々の人脈づくりが欠かせません。そこを勘違いしないことが大切です。

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