マネー研究所

ヴェリーが答えます

株式売買、単位統一の利点は? 混乱解消、買いやすく

2018/6/12

 

「株式の売買単位が100株に統一されることのメリットを教えてください」(北海道 40代男性)
マネーを呼ぶ「マネ~き(招き)猫」のヴェリーが、読者の疑問を解決します。

 上場株を売買するときの最低株数のことを売買単位といいます。東京証券取引所をはじめとする全国の取引所は、2018年10月までに売買単位を100株に統一するよう上場企業に要請しています。5月1日時点では東証上場企業(マザーズ、ジャスダック含む)の96.7%の売買単位が100株で、残る3.3%が1000株となっています。

 07年11月時点では、上場企業の売買単位は1株から2000株まで8種類もありました。株価をみるだけでは投資する際に最低限必要な金額が把握できないうえ、証券会社の誤発注を引き起こしやすくしている、との指摘もありました。売買単位が統一されると、こうした混乱の解消が見込めるため、各取引所は売買単位の統一を進めてきました。

 売買単位の100株への統一には、資金力が乏しい個人投資家の資金流入を促す利点もあります。例えば1株3000円の銘柄の売買単位が1000株から100株に引き下げられた場合、投資に最低限必要な金額は300万円から30万円に下がります。最低投資額が少なくなると、年120万円までの投資について、配当・売却益が非課税になる少額投資非課税制度(NISA)を通じた投資もしやすくなります。個人の買いが増えれば、株価へのプラス効果も期待できます。

 一方で株価が低い企業の場合、投資単位を1000株から100株に引き下げると最低投資額が低水準になりすぎ、投機的な取引が拡大して株価が不安定になる恐れもあります。売買単位を引き下げると同時に株式併合を実施し、最低投資額の低下を抑える企業もあります。

[日経ヴェリタス2018年6月3日付]

マネー研究所新着記事

ALL CHANNEL