マネー研究所

七転び八起き

30歳でのセミリタイアめざし、高配当株に投資

2018/6/11

 「日経ヴェリタス」創刊以来の名物コラム。毎回1人の個人投資家を取り上げ、その人の投資歴の泣き笑いを赤裸々に紹介しています。
 今回は三菱サラリーマンさん(29) 大手企業勤務。中国語が堪能。趣味は登山やスキーで、連休には北海道のログハウスに家族で遊びに行くことも。

■2002年~

 14歳で外貨預金を始め、投資の世界に足を踏み入れた。ある日、金融機関に勤めていた母から日本円の金利が低いことを聞いた。「外貨で預金をした方がいいのではないか」と思い立ち、それまで積み立ててきたお小遣い10万円を元手に豪ドルやユーロなどを買った。父を早くに亡くし、女手1つで育ててくれていた母を助けたいという思いもあった。

■05年~

三菱サラリーマンさん 人より早く始め、人の2倍傾注せよ。それが成否の分水嶺

 手数料の安い外国為替証拠金(FX)取引に移行した。外貨預金のほか、オンラインゲーム上のアイテムのデータを現金で売買する「リアルマネートレード」(RMT)などで手にした100万円を元本にした。FX取引では一時は資産総額が200万円近くまで増えた。

 08年の米リーマン・ショック時にロスカット(損失確定売り)を何度も受け、元本が30万円に減った。お金を支援してもらっていた母に申し訳が立たず、節約を始めた。しばらく投資からも遠ざかった。だが、負けたままでは引き下がれないと、FX取引を再開。社会人になった頃には100万円の原資が回復した。

■16年~

 16年6月のブレグジット・ショックで元本が再び毀損し、株式投資に切り替えた。会社勤めが性に合わないと感じていたこともあり、30歳でのセミリタイアをめざすべく、長期にわたって収益を積み上げられる高配当株に狙いを定めた。

 当初は東京急行電鉄(9005)など数銘柄を保有していたが、今は日米を中心に7カ国の株式50銘柄ほどに投資する。連続増配銘柄で、配当利回りが5%以上あるフリーキャッシュフロー(FCF=純現金収支)の潤沢な銘柄を選ぶ。設備投資が多く、高配当が期待できない資本財セクターは避けている。金融資産は3600万円に達し、昨年12月に不労所得が生活費を上回る経済的自由を達成した。毎月の給与の8割を株式の買い増しに充て、今後も淡々と資産を増やすつもりだ。

[日経ヴェリタス2018年6月3日付]

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