名詞節だけを音読せよ 聴こえる英語耳の作り方同時通訳者・翻訳家 横山カズ(2)

「一語認識」トレーニングでどんな英文でも聞き取れる

これを解決する方法は簡単。どんな英文でもA is B, A does Bなのですから、 This is a pen. They study English.と同じように、楽に聞き取れる回路を手に入れればいいだけのことです。Aがどんなに長くても「A」一語、Bがどんなに長くても「B」一語として聞き取れれば、瞬間的に聞き取れるようになります。

名詞節を「一語」で認識できるようになれば、すべての英文が単にA is B, A does Bとして耳に入ってきます。こうなればしめたもの。英語を話すときも読むときも、もちろん書くことも瞬発的にできるようになっていきます。

名詞節だけを音読

そのための練習法は、「名詞節だけを徹底的に音読」することです。名詞節だけなら当然、文より短いので、数分間の間に驚くほどの回数をこなすことができます(すなわち一気に聞き取りと流暢性が向上します)。この方法であれば「音読100回」はきつくありません。数分間で簡単にできるからです。また、この音読によって英語の語順に最速で体が慣れていきます。言い換えれば、英文を瞬間的に作り上げ、また先頭から高速で処理できる能力は、比較的短期間で手に入る、ということになります。

一般的に「音読」というと、多い分量をこなそうとする人が多い傾向にあるように見受けられます。もし英語のシステムが身体に既にインストールされているのであれば、大量の英文を味わいながら1回読む、という方法も意味がありますが、当面私たちが手に入れたいのはその能力自体を手に入れることです。思い切って、名詞節だけに絞ってみましょう。

例えば、The book I'm working on is the one you gave me.であれば、A is BのAにあたるThe book I'm working on(私がとり組んでいる本)だけを音読するわけです。日本語では「私が取り組んでいる本」と本が最後に来ますが、英語ではTHE BOOK I'm working onと最初に来ますよね?

最初はTHE BOOK(数秒間をあけて)I'm working onと声に出すと、日本語との語順の違いが実感できると思います。それを数回やった後は一息で一つの意味のカタマリのように読みます。

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