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激似モノマネで引っ張りだこ ガリットチュウ福島

日経エンタテインメント!

2018/6/12

 船越英一郎をはじめとする激似モノマネで、ガリットチュウ福島を目にする機会が増えてきた。2018年1月のイベントにダレノガレ明美と出演したほか、2月放送の『世界一受けたい授業』(日本テレビ系)では船越英一郎と対面するなどモノマネの対象とも次々と共演を果たし、勢いに乗っている。

福島善成 1977年10月6日生まれ、熊本県出身。手塚治虫、つげ義春、小林まこと、漫☆画太郎などのマンガ好きの一面も。SNSで展開中の「哀愁モノマネシリーズ」はLINEスタンプで発売中。よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属(写真:中村嘉昭)

 数年前からインスタグラムやツイッターでモノマネ写真を公開していたが、火が付いたのは17年。「きっかけは船越さんのマネ。似てるとネットニュースで取り上げられて1カ月たたないうちに、松居一代さんのYouTubeフィーバーが来て仕事が急増(笑)。ダレノガレさんのマネも、写真をアップしたらご本人が反応してくれたり、貴乃花親方のマネをやろうと思っていたら角界で大きい事件があったり、今テレビに呼ばれているのは運の良さだけとしか言いようがない」(福島)

 芸人を目指したのは小学1年生から。「その頃から人を笑わせる快感があった。バラエティー全般を見ていて、特に好きだったのは志村けんさん」

 高校卒業後に吉本総合芸能学院(NSC)に入り、1998年に熊谷岳大とガリットチュウを結成した。コンビとしては20年選手。「自分もそうですけど、相方はさらに『スーパー』が付くクズ人間。でもその中に面白さがあって、年に1回あいつで大笑いするんです。だからコンビも今まで続けてこられたと思っています」

■モノマネのレパートリーは450

 モノマネは芸人1年目からやっている。「最初にやったのは手塚治虫先生。これが意外と評判が良くて、どんどんレパートリーが増えていきました。こないだ数えてもらったら、450あって(笑)。もともと浅く広く、掘り下げないから増える一方です」

 対象は有名人だけでなく、一般人も。「帽子だけでも個性を出そうと必死な修学旅行生」「友達のイベントを毎回、無償で手伝う人」など、周りにいそうな人の「哀愁モノマネ」というのもあり、こちらのファンも増加中だ。

 「師匠」と慕うのは野性爆弾のくっきー。「12年ぐらい前によしもと新喜劇で一緒になって、面白すぎて舞台上で涙を流して笑ったんです。泣いて笑ってお金ももらえるなんて、こんな幸せな仕事はないんじゃないかって強く思わせてくれた人。どんなシチュエーションでも常に師匠はボケるんで、そういうところも影響を受けてます」

 目指す芸人像や将来については、「ど真ん中というより、船越さんがダブルブッキングしたときに代わりに呼んでもらうくらいで」と控えめ。芸人としての夢よりも、「貧乏すぎて行ってないので嫁を新婚旅行に連れて行きたいんですよ。これまで苦労をかけてきた分、お返ししたい」

 このところの引っ張りだこの状況からすると、今年は家族への恩返しの年になりそうだ。

(ライター 遠藤敏文)

[日経エンタテインメント! 2018年5月号の記事を再構成]

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