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英語「瞬発力」トレーニング

「~t」だけは発音しない 聴こえる英語耳はこう作る 同時通訳者・翻訳家 横山カズ(1)

2018/6/5

写真はイメージ=PIXTA

 同時通訳や英語スピーキングの講演などで活躍する横山カズ氏は、国内でしかも独学で自身の英語力を鍛え上げた経験を持ちます。英語を話し、聴くことにおいて、「英語は瞬発力」というのが持論。どうすれば「瞬発力」を鍛えられるのかを連載で語ってもらいます。第1回は「聴こえる耳の作り方」です。

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 私は今でこそ同時通訳や英語スピーキングの指導を生業としていますが、日本国内で英語の独学を決意したのは20代も半ばを超えた頃でした。この記事をお読みいただいている方々にも同じような境遇の方が多いかもしれません。その中で私が最も苦手としたのが何を隠そう、リスニングだったのです。

 しかし自分なりに研究してゆく中でそれは間違いだったと確信しました。今回ご紹介するコツとトレーニングは、あくまで「聞き取るため」に行う発音&音読トレーニングです。「言えたら聴ける!」「やることは限られている」を合言葉に少しの間おつき合いくださいね!

■速く聴き、話す練習がなぜ疲れるか

 「英語を速く読み、口に出す練習をしているのにタイムが伸び悩んでしまう……」「それでも速い英語が聞き取れない」これって、考えてみたらおかしな話ですよね? 日本語でなら何十分話しても大して疲れないし、英語でもネイティブのキャスターなどは早口でも全然しんどそうじゃない。じゃあどうすればいいのでしょう。実は、「急いで読む」ことが重要ではないのですね。ざっくりいうと急いで読もうとするのではなく「音を減らしてしまえばよい」というのが第一の発想の転換となります。

 ネイティブのキャスターが非常に速く話しているのに、疲れず楽そうに話している秘密がこれなのですね。日本語でも「しかたがない」を「しゃーない」と言ったり「つくえ」を「つけー」と発音していますね。私たちも、母語の日本語では無意識にこのように音をどんどん減らして話しています。ネイティブもそれと同じようなものです。

 また、英語の話すスピードについて、陸上の短距離走をイメージすると判りやすいかもしれません。ネイティブや英語が流暢な人たちは、走るのが速いというよりも、走る距離自体を減らしているイメージです。私たちが100メートル走ろうと急いでいるときに、50メートルを力を抜いて悠々と流して走っているようなものです。

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