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女性管理職が語る

「数字は生きている」 仕事への姿勢変えた上司の一言 東京海上日動火災保険常務執行役員 吉田正子氏

2018/6/7

吉田正子・東京海上日動火災保険常務執行役員

 管理職として活躍する女性が仕事やプライベート、働き方への思いを自らつづるコラム「女性管理職が語る」。今回は新しい筆者が登場します。東京海上日動火災保険常務執行役員の吉田正子氏です。

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 桜から新緑に、そして紫陽花の季節となります。新入社員も環境や仕事に少し慣れてくる頃でしょうか。社会に出て仕事をすることは簡単なことではないと感じることもあると思います。私の入社した頃を振り返ってみました。

 当時は女性が企業で長く働き続けるというイメージはあまりありませんでした。「寿退社」「OL」という言葉があるほどで、キャリアビジョンとはほど遠かった気がします。私自身も「石の上にも3年」と目の前のことをこなすのに精一杯。いつか「吉田さんがいてくれて良かった」と言われるようになって辞めたいと思っていました。

 少し仕事に慣れてきた頃、担当していた業務で営業成績の数字が大きく誤っていたことがありました。集計結果を見るなり上司が指摘。上司は叱らずに「数字は生きている。それぞれの数字には意味があり、何が起きているかが反映されている。それが何かを把握するのが吉田さんの仕事なんだよ」と言われました。

 それまでは集計業務そのものが仕事であり、マニュアル通りに正確に速く行うことが自分の役割だと思っていましたが、「何のための業務か」を考えていなかったことに気づきました。自分にそこまでの仕事を期待されているのかという驚きもあり、仕事との向き合い方が変わりました。

 それぞれの仕事に意味があり、前後のつながりもあります。意味を考えながら業務に向き合っていると、それがどこにつながっていくかを知ることができます。次にはその結果にこだわる、つまり少しでも良いものにする、相手の役に立つということを意識するようになります。

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