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「恐竜絶滅」の生き残り ニワトリの祖先だけだった?

日経ナショナル ジオグラフィック社

2018/6/11

ナショナルジオグラフィック日本版

小惑星の衝突後、燃えさかる森林から逃げ出す地上性の鳥の想像図(ILLUSTRATION BY PHILLIP M. KRZEMINSKI)

 6600万年前の白亜紀末、地球に直径約15キロの小惑星が衝突し、恐竜を含む地球上の生物の4分の3が絶滅したとされている。このほど学術誌『Current Biology』オンライン版に、大量絶滅期を生き残ることができた鳥類は、カモ、ニワトリ、ダチョウの祖先に当たる、地上性の鳥たちだけだったとの新説が発表された。

 長らく疑問とされていたのは、白亜紀終わりの大量絶滅期を、すべての鳥が生き延びられたわけではないのではないか、という点だ。発表された論文によれば、小惑星の衝突とその余波で、世界中の森林が破壊され、先史時代の樹上性の鳥たちの多くが絶滅したという。

 つまり、生き延びたのは地上性の鳥で、その後、短期間に爆発的な進化を遂げて、私たちにおなじみの現生鳥類となった――英バース大学のダニエル・フィールド氏が率いる古生物学者チームは、論文でこう説明している。

 「絶滅と生き残りの両方を説明する、興味深い新仮説です」と、鳥類進化の専門家である米テキサス大学オースティン校のジュリア・クラーク氏は評価する。

米国の農場のニワトリ。小惑星衝突による大量絶滅を生き延びた鳥類は、ニワトリ、カモ、ダチョウの祖先を含む地上性の鳥だけだったようだ(PHOTOGRAPH BY DANIEL ACKER, BLOOMBERG, GETTY IMAGES)

 フィールド氏は、「最近になって、鳥類、哺乳類、顕花植物などの今日の主要な生物群の進化史が、白亜紀の終わりの大量絶滅によってどの程度の影響を受けたかが注目されるようになりました」と説明する。

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