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使用済み切手、捨てないで 途上国支援に有効活用

2018/6/7

金川さんの切手貼り絵教室では人気キャラクターを切手で作成する

 郵便物に貼る切手は、消印が押された使用済みはお役御免とゴミ同然に扱われがちだ。ところが、捨てずにためておけば国際協力や副業に有効活用できる道があるという。使用済み切手が実際に生かされている現場を訪ねてみた。

 日本キリスト教海外医療協力会(JOCS、東京・新宿)には毎日、段ボール箱や封筒に入った国内外の使用済み切手が全国から届く。その数は年1万8千~2万件。送り主は企業や学校など職場単位で集めた人や、友人と協力して約2万枚も集めたという女子高生、毎週送ってくる都内の高齢者などの個人もいる。

 届いた切手の山はボランティアが封筒から切り離し、日本切手や外国切手などに分類した後、切手収集を趣味とするコレクターに売却する。価格は1キロ約1800円。時には高値が付く希少切手が含まれていることもある。

 2017年にJOCSに集まった使用済み切手は約9800キログラム、購入したコレクターは約270人。売上高は1966万円になり、日本人医師、看護師などの途上国派遣、ネパールやウガンダなどの医学系学生への奨学金支給など、JOCSの活動を支える資金の一部として役立った。

 例えば、使用済み切手が5000枚(約1900円分)あれば、タンザニアの看護学校の1年分の教科書代がまかなえるという。「一見不用なものを生かして社会貢献できることが送り主の大きな動機づけになっている。20~30年続けている人もいる」(JOCSの飯田多香子さん)。

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