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ビジネス書のベストセラーを並べる平台に面陳列で展示する(青山ブックセンター本店)

ビジネス書のベストセラーを並べる平台に面陳列で展示する(青山ブックセンター本店)

ビジネス街の書店をめぐりながら、その時々のその街の売れ筋本をウオッチしていくシリーズ。今回は準定点観測書店の青山ブックセンター本店だ。2カ月ぶりの訪問になる。新しい働き方や生き方を考える、若手ビジネスパーソン向けの書籍がベストセラー上位に並ぶ光景は変わりない。そんな中、書店員が注目したのは、言葉の伝え方をその道のプロたちに聞いてみたお笑い芸人の本だった。

広告のプロの言葉引き出す

その本は、五明拓弥『全米は、泣かない。』(あさ出版)。著者の五明氏はお笑いトリオ「グランジ」のメンバー。広告代理店のクリエーティブディレクターに誘われてラジオCMを制作したところ、それが広告業界の著名な新人賞を受賞した。そこで広告の仕事を増やしてみたいと思っていたら、「一流のCMプランナーやコピーライターに聞きたいことを聞く対談本を出しませんか」と誘いを受け、できあがったのがこの本だ。クリエーター6人との対談、特別編として事務所の先輩芸人で芥川賞作家の又吉直樹さんとの対談が収録されている。広告のクリエーティブ創作の基本を平易な言葉で伝えるとともに、企画やアイデアの生み出し方など、若いビジネスパーソンには気になる教えが詰まった本だ。

対談相手に登場するプロたちは、ソフトバンクの「白戸家/ホワイト家族」をつくった澤本嘉光氏、auの三太郎シリーズの篠原誠氏、資生堂TSUBAKIの「日本の女性は、美しい。」の谷山雅計氏ら、有名なCMの作り手たち。そうしたクリエーターに向けて著者は、「やっぱりネタ帳は必要?」「若い頃は尖(とが)っていた方がいい?」「自分が『おもしろい』と思っていたアイデアを否定された時どうすればいい?」など、素朴で具体的な質問を投げかけていく。その質問を受けて、クリエーティブやアイデア作りのキモになるようなものの見方や発想の飛ばし方、アイデアを実現するために必要な能力といったことがプロの口からこぼれるように飛び出してくる。

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