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「サービス開発コース」では、実際のサービスのプロトタイプづくりなどに取り組む=LINE提供

「サービス開発コース」では、実際のサービスのプロトタイプづくりなどに取り組む=LINE提供

大学生・大学院生の就職活動で学生側の「売り手市場」が続くなか、特にIT(情報技術)人材の争奪戦が白熱している。なかでもLINEは、1カ月で40万円もの報酬を支払う「エンジニア就業コース」というインターンシップや採用試験を何度でも受けられる「リチャレンジ制度」の導入で注目を集めている。執行役員として人事を担当する落合紀貴氏にインターンの狙いや採用の方針を聞いた。

レベル高い学生、インターンで発掘

――1カ月で報酬40万円のインターンを始めた狙いは。

「エンジニア就業コースでは社内のエンジニアと机を並べて、内部のソースコードも見ながら実際にシステムをつくったりします。学生1人にチューターの社員が1人ついてサポートします。学生を1カ月も拘束するので、それに見合う報酬として40万円支払います。これは当社のエンジニアの初任給とだいたい同じレベルで、このくらいが妥当だと判断しました。インターンに参加するには選考があり、一定レベルのプログラミングのスキルが必要です」

都内のシェアハウスで共同生活をしながらチームで企画を考える=LINE提供

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「最近の学生は自分でコンピューター科学を勉強してプログラミングもしますし、在学中からアプリを開発したりしています。営業や企画の場合、入ってすぐ一線で働ける人は少ない。ある程度引き出しを広げる期間やプロジェクトに参加する経験が必要です。一方、エンジニアはOJT(職場内訓練)での勉強はもちろんありますが、学生時代に好きでやっている人の方がプログラミングのレベルが高かったりするのです。即戦力人材が出現しやすい分野で、社員も刺激を受けるほどの学生も少なくありません」

――他にはどんなインターンがありますか。

「営業などを担うビジネス企画職向けのインターンもやっています。シェアハウスに集まって5日間過ごす間に、『LINEを活用したビジネスプラン』というような課題を出し、チームで競い合ってもらいます。ほかには、プランナーとエンジニアの混合チームで、実際のサービスのプロトタイプをつくる『サービス開発コース』も設けています。これは学生時代から起業するような人を意識したコースです」

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