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海上花火・クジラと遭遇 絶対行きたい日本のクルーズ

[前編]短い休暇でもOKの「日本船」おすすめコース

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NIKKEI STYLE

究極の非日常、クルーズ客船の旅。お金と時間に余裕がある中高年層の楽しみかと思いきや、働く世代にも注目されつつあります。日本人の旅スタイルとしてはまだなじみは浅いものの、一度乗ればリピーターが続出というクルーズの魅力とは。2回連載で津田千枝さんが案内します。

◇  ◇  ◇

昨今、TVなどでも取り上げられる大型客船の旅。「長期休暇とお金が必要」という先入観のためか、働く世代にとってはなかなか旅の選択肢には入ってこないのが現状でした。海と船が好きで、小型船舶免許を取得している私もつい最近まで選択外でした。

ところが昨年エジプトに旅行した際、3泊4日のナイル川クルーズを体験し、想像を超える楽しさと快適さに衝撃を受けました。それから、さまざまなクルーズ船の見学や乗船を重ね、クルーズ旅行に関わる方々にインタビュー。クルーズの魅力と基礎知識、おすすめのコース(寄港地)などを紹介します。

全く違う旅スタイルでリラックス

クルーズ旅には、ほかの旅スタイルとは全く違う魅力があります。まず、船全体が「動くホテル」なので、荷物を抱えての移動や、ホテルに着くたびの荷ほどきや荷造りが一切不要。これは驚くほど楽で、リラックスできます。

海の上から眺める景色は、まさに非日常そのもの。よく知っている町でも、海からは全く違った表情が見られます。船から見るサンセットも感動です。

船内でのほとんどの食事や飲み物がプランに含まれているのも快適さのポイント。通常の海外旅行なら食費が別にかかることを考えれば、意外にリーズナブルでもあります。

日本発着の「日本船」「外国船」か、「フライ&クルーズ」

クルーズ旅の選択肢は大きく分けて3つあります。(1)日本発着の「日本船」での旅、(2)日本発着の「外国船」での旅、そして(3)海外などの出航地まで飛行機で行き、そこから船に乗る「フライ&クルーズ」です。今回の前編では「日本発着・日本船」を、後編では「日本発着・外国船」と「フライ&クルーズ」について紹介します。

日本発着の日本船と外国船の大きな違いは「日程」です。日本船でのクルーズは1泊からありますが、外国船は通常は4泊以上のコースになります。日本発着の外国船は、航海中に必ず日本以外に1カ国は寄らなければいけないという規則があるからです。

クルーズ船は大きく分けて3つのクラスがあります。「ラグジュアリー」「プレミアム」「カジュアル」です。

外国船は、ラグジュアリーからカジュアルまで幅広いクラスの船があります。乗客は外国人が多いのはもちろん、若い世代も多く、一歩船内に入れば海外の町に瞬間移動したようで、旅気分が一気に高まります。

一方、日本船は、日本ならではのきめ細かいサービスや安心感が売り物で、日本人のリピーターが多いのも特徴です。代表的な日本船は「飛鳥II」「にっぽん丸」「ぱしふぃっくびいなす」。飛鳥IIは約5万トンと日本船では最大。にっぽん丸、ぱしふぃっくびいなすはその半分くらいの大きさです。大浴場(無料)も備えており、海の景色を眺めながら入るお風呂は、特別感と非日常感を十二分に味わえます。

休暇の取りやすさを考えると、働く女性が参加しやすいのは1~4泊くらいでしょう。そうした短期間の船旅では、やはり寄港地選びが最大の決め手になります。そこで、日本船で行ってみたいおすすめのコースを多方面の方に取材し、厳選しました。

誰もが憧れる小笠原諸島にクルーズ船で行く

クルーズが大好きで、前職ではぱしふぃっくびいなすのエンタメ担当として勤務していたという陶有紀子さん(阪急交通社クルーズ担当)。豊富な船旅経験からのおすすめは、「3月の小笠原諸島」です。3月はクジラを間近に見るホエールウオッチングのほかに海ガメの産卵なども見られ、自然生態系が好きなリピーターが多いコースとのこと(神戸発着、6日間など)。

小笠原諸島は船でしか行けない世界自然遺産。どうせ行くなら、ちょっと奮発して大きな船で行ってみたいですね。ちなみに、太平洋を航行するため、天気にもよりますがある程度の揺れはあるようです。

海から見る熊野のダイナミックな花火

季節の風物詩、花火を洋上から間近に見れば、その迫力と美しさは忘れられない特別体験になります。数ある花火大会の中でも、8月の熊野大花火大会(三重県)は花火自体の規模が大きく、また海に半円を描く「海上自爆」という花火もあり、船上からの観賞が特におすすめとのこと。毎年非常に人気が高いコースです。

花火大会につきものの場所取りや混雑、そしてトイレの心配なども、船上での花火観賞なら無縁、ストレスフリーです。花火の後で和歌山県新宮に立ち寄るコースでは、熊野古道や熊野三山、日本三大名瀑(めいばく)の一つ、那智の滝などの世界文化遺産も楽しめます。また伊勢神宮に立ち寄れるコースもあります(横浜発着、4日間など)。

祭りと花火のセットも魅力的。私の地元は香川県高松市ですが、高松が寄港地となっている「阿波おどり・高松花火クルーズ」(6日間、横浜-徳島-高松-横浜)も毎年大人気のようです。

一度は行きたい羅臼・利尻・礼文

利尻島・礼文島は、私自身が長年行きたいと思っている旅行先の一つです。世界自然遺産の知床半島に位置する羅臼町と利尻島・礼文島の美しさを堪能できるのが、にっぽん丸で行く「飛んでクルーズ北海道」の、小樽から利尻島や羅臼をめぐるコース(小樽発着、4日間)。にっぽん丸を運航する商船三井客船の山口直彦社長がお気に入りの一押しだそうです。船が羅臼に寄港するその日のために、特設会場で地元の方が振る舞う旬の味がすばらしいとのこと。

五島列島・福江島「神々の入り江」は船長の一押し

クルーズ船の船長にも、おすすめをお聞きしました。ぱしふぃっくびいなすの松井克哉船長は、五島列島の福江島(長崎県)が一押しとのこと。入り組んだリアス式海岸は、船長自ら「GOD SOUNDS」(神々の入り江)と名づけているそうです。

福江島には、入り江の奥にひっそりたたずむ日本最古の「ルルドの泉」がある玉之浦、日本で最も美しいといわれるビーチ「高浜海水浴場」や大瀬崎灯台などがあり、入り江でイカリを下ろして楽しむこともあります。自然美だけでなく、歴史にも触れられる神秘的な船旅です。

この5月には「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」がユネスコの世界文化遺産に登録勧告されたとのニュースが流れました。正式に決まったあかつきには、さらに人気の寄港地になりそうです。

気軽なワンナイトクルーズは自分へのご褒美に

日本船なら、短い日程のコースが豊富。1泊2日の「ワンナイトクルーズ」も手軽に楽しめます。飛鳥IIなどは常連客の多い船ですが、ワンナイトクルーズなら初めてでも気軽に参加しやすいと思います。

個人的に興味深かったのは、飛鳥IIの船上でひな祭りを楽しむ「ひなまつり横浜ゆったりワンナイトクルーズ」(2019年3月、横浜発着)。週末の航行なので行きやすく、レディース割引やスイートトリプル割引もあります。出航は午前11時なので、船内でゆっくり楽しめる時間があります。自分へのご褒美旅行や記念日旅行、両親へのプレゼントなどにもよさそうです。

一人旅にもやさしい日本船

クルーズ船の客室グレードは大きく分けて3つ、「ステート」「デラックス」「スイート」です。違いは部屋の広さと「バルコニー」と「バスタブ」の有無。「スイート」はバトラーサービスや専用レストランが利用できるといった特典があり、花火大会観賞では特別観賞スペースが設けられることも。

バルコニー付きの客室は明るく開放的ですが、旅行代金もそれなりにアップします。ショートクルーズならステートの中~上でもいいのではないでしょうか。予約開始と同時に必ず一番安い部屋を取るというクルーズファンもいます。理由は、船底に近いほど揺れにくいからだそうです。エンジン音はするものの、揺れないほうを優先するとか。

日本船は一人旅にもやさしい船といえます。シングル利用はツイン料金の2~3割増で利用できることもあり(日本発着の外国船は2倍になることも)、1人参加も3割ほどいるそうです。友人同士で乗船しても、夜はそれぞれシングルを利用してプライバシーを大切にするという選択肢も手に届きやすいですね。ほかにも、スイートの宿泊で3人目が割引になるスイートトリプル割引や、シングル割引、初乗船割引などが設定されているクルーズ会社もあります。

津田千枝
 大手外資系通信社でセールスマネジャーを務める。シンガポールで8年勤務。現職ではインバウンド向け地方観光の海外広報コンサルティングも担当。総合旅行業務取扱管理者。小型船舶免許も保有。「高祖父の津田弘道は明治政府に任命され、日本最初の世界周遊海外視察に派遣されました。グローバルな旅への憧れは高祖父譲りかもしれません」

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