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犬の一番かわいい時期は何歳? 人を魅惑する生存戦略

日経ナショナル ジオグラフィック社

2018/6/4

ナショナルジオグラフィック日本版

米国ワシントンD.C.にある里親の家の裏庭で遊ぶかわいい猟犬の子イヌたち(PHOTOGRAPH BY HANNELE LAHTI, NATIONAL GEOGRAPHIC CREATIVE)

 地球上には約10億匹のイヌがいる。専門家によれば、全世界のイヌの85%は野良犬だという。子イヌは生後2~3カ月で、さまざまな理由から母親に捨てられる。世話をしてくれる母親がいなくなると、1歳までに命を落とす確率は約90%に跳ね上がる。母親に捨てられた子イヌはどのように生き延びるのだろう? 学術誌「Anthrozoos」誌に発表された最新の研究によれば、子イヌが十分にかわいければ、人間のペットとなって生き延びる確率が高まるという。

■かわいさの理由

 米アリゾナ州立大学のクライブ・ワイン氏、オランダ、ユトレヒト大学のネイディーン・チェルシニ氏、米テキサス工科大学のネイサン・ホール氏の3氏は、大学生51人に月齢の異なる子イヌたちの写真を見せ、それぞれの魅力を評価してもらった。子イヌたちの月齢は生後0週~7カ月。犬種はジャック・ラッセル・テリア、イタリアン・コルソ・ドッグ、ホワイト・シェパード・ドッグという人気の3種に絞った。

 被験者たちは子イヌの「かわいさ」ではなく「魅力」を評価するよう求められた。ワイン氏はナショナル ジオグラフィックの取材に対し、「中立性を保つためです」と説明した。「幼さばかりに注目してほしくありませんでした」

 研究チームは、生後2~3カ月の子イヌが最も高く評価されると予想していた。子イヌはこの時期に母親から離れ、別の保護者を見つけなければならないためだ。結果は予想通りだった。

 最も魅力的と評価された時期は個体によって異なるが、すべての子イヌが生後6~8週に収まっていた。ジャック・ラッセル・テリアは生後7.7週、イタリアン・コルソ・ドッグは6.3週、ホワイト・シェパード・ドッグは8.3週がピークだった。

 人と動物の相互作用を研究する米ウェスタンカロライナ大学のハロルド・ヘルツォーク氏は自身の研究ブログで、「素晴らしい」研究だが、工夫の余地はあると指摘している。

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