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恐竜はなぜ卵を割らずに抱けたのか 巣の化石から解明

日経ナショナル ジオグラフィック社

2018/6/2

ナショナルジオグラフィック日本版

中国で発見されたオヴィラプトロサウルス類の巣の化石。卵はドーナツ状に並べられ、抱卵する恐竜は、真ん中の広くあいた部分に体重をかけていたと考えられる(PHOTOGRAPH BY KOHEI TANAKA)

 恐竜の巣の化石に関する新たな研究で、巨大な恐竜が、どうやって卵を割らずに抱卵していたのか、その方法が見えてきた。巣の中で恐竜は、自分のまわりに卵をドーナツ状に積み重ねていたのだ。

 英科学誌『バイオロジー・レターズ』に発表されたこの研究は、今日の鳥に見られる巣ごもり行動が、その祖先である恐竜の時代に始まっていたことを示している。

 「卵を抱くという行動は、最初に恐竜において進化したのでしょう」と、論文の共著者であるカナダ、カルガリー大学の古生物学者ダーラ・ゼレニツキー氏は語る。

■40個以上の巣化石を調査

 ゼレニツキー氏のチームは、6500万年以上前に生息していた、鳥に似た恐竜オヴィラプトロサウルス類の巣化石を40以上調べた。オヴィラプトロサウルス類の体重は数キロのものから約1.8トンにもなるものまでさまざま。最大のものだと現在のカバやサイほどの大きさがあった。体の大きさに応じて、巣の大きさも直径30センチ程度のものから3メートルの巨大なものまで幅広い。

 ゼレニツキー氏によると、小さな巣では卵がぎっしり集められていて、真ん中のスペースはほとんどないという。恐竜とその巣が大きくなるにつれ、真ん中のスペースが広くなり、卵の並べ方も手の込んだものになる。

 「写真を見ただけでは、卵がどれほど見事に並べられているか十分にはわかりません。卵は2、3層に重なっていて、巣の中心に向かって高くなるように、らせん状に積み上げられているのです」

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