検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

NIKKEI Primeについて

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

/

BTS(防弾少年団) 米ビルボード1位までの歩み

詳しくはこちら

NIKKEI STYLE

BTS(防弾少年団)の最新アルバム『LOVE YOURSELF 轉 'Tear'』が5月に発売され、米ビルボード・アルバムチャートで初登場1位になった。K-POPでは史上初めての快挙だ。

BTSは2013年に韓国でデビューし、その翌年に日本でもデビューを飾った平均年齢23歳の7人組ヒップホップグループ。EDMやトラップといった世界の最新トレンドの楽曲と、刀や刃物のように指先までそろった「カル群舞」とも呼ばれるシンクロダンスが特徴だ。ツイッターやV LIVE(動画配信サービス)などのSNSも有効活用し、女子中高生を中心にファンが拡大している。

17年は、BTSが日本で大きく飛躍した1年となった。3月にレコード会社をポニーキャニオンからユニバーサルへと移籍。5月にリリースしたシングル『血、汗、涙』は、34万枚(サウンドスキャン調べ、以下同)と、前作の3倍近く売り上げを伸ばした。10月には初のドーム公演も開催。京セラドーム大阪に2日で約8万人を動員した。そして12月リリースのシングル『MIC Drop/DNA/Crystal Snow』は48万枚を突破し、17年の男性アーティスト作品の中では嵐に次ぐセールスとなっている。

また、17年はワールドワイドでの評価も上昇。2月から7月にかけて2度目のワールドツアーを開催し、10カ国で40万人を動員。9月に韓国で発売したミニアルバム『LOVE YOURSELF 承"Her"』は、世界73カ国で1位を記録、米ビルボードでも7位となった。そして今年5月、最新アルバム『LOVE YOURSELF 轉 'Tear'』がK-POPでは史上初となる米ビルボード1位を記録した。

順を追って、彼らの歩みを見ていこう。BTSは、現事務所のBig Hitエンタテインメントが10年に開催したオーディションで結成。彼らの名前には「10代20代に向けられる社会的偏見や抑圧を防ぎつつ、自分たちの音楽を守り抜く」という意味がある。それはメンバーが自分の内面をつづってきた歌詞と、それにリンクしたコンセプト型のアルバムにも表れている。

韓国でのデビューミニアルバム『2 Cool 4 Skool』(13年)から3作目までは「学校3部作」と呼ばれ、ヒップホップ色が全面に出ていた。ギャングスターラップに乗せ、10代の夢や幸せを歌った『No More Dream』では、「お前が夢見てきた自分の姿はどんなものだ?」と熱く問い掛ける。

それに続くのが、青春の美しさとはかなさを歌った「青春3部作」とも呼ばれる花様年華シリーズ。ミニアルバム『花様年華 pt.1』(15年)に収録する失恋ソング『I NEED U』では、ダンスポップチューンに挑戦。この楽曲は韓国の主要音楽サイトで軒並み1位を獲得するヒット曲に。その後に発売した2作品を合わせた、花様年華シリーズ計3枚の累計セールスは韓国で100万枚を突破し、彼らを一躍トップの座へと導いた。その勢いのままに15年には、初のワールドツアーも開催している。

16年にリリースしたのが、誘惑と戦う青年たちの葛藤と成長がテーマのアルバム『WINGS』だ。『Blood Sweat&Tears』(邦題『血、汗、涙』)などに加え、各メンバーのソロ曲も収録し、グループの幅を見せつける1枚となった。この作品は米ビルボードチャート26位に入り、K‐POPアーティストの最高位記録を更新。世界が彼らに注目し始めた。

邦楽的&洋楽的な宣伝戦略

一方、日本では14年にデビュー。15年の5thシングル『I NEED U ‐Japanese Ver.‐』で初めて10万枚を突破し、初のアリーナツアーを開催するなど、徐々に支持を広げていく。しかし16年までは、EXOやiKONといった同世代と共に、ブレイク期待の若手の1組だった。

そして17年3月にユニバーサルに移籍。ここから快進撃が始まる。ルックスの良さからくるアイドル的人気と、本格サウンドやパフォーマンス力を兼ね備えた彼らの持ち味を生かし、"邦楽的"と"洋楽的"な両面からプロモーションを展開したことが功を奏した。

まず邦楽的アプローチとして、本人たちのメディア露出の拡充を図る。「それまではCDセールスが同程度のアーティストに比べ、BTSは日本でのテレビ出演が少なかったというデータもあり、一般層に知ってもらう機会を増やそうと考えた」(ユニバーサル宣伝担当者)という。

そこで5月の移籍第1弾シングル『血、汗、涙』に向け、2月の韓国でのライブに、テレビのプロデューサーや雑誌の編集長らを招待。彼らのパフォーマンス力の高さを体感してもらったという。その結果、5月上旬に朝の情報番組である『スッキリ』(日本テレビ系)と『めざましテレビ』(フジテレビ系)への出演が決定。トークだけでなく、歌も披露する時間も獲得している。さらに雑誌では、6月に『an・an』、11月には『non‐no』(増刊)の表紙を飾った。

6月2日には、大阪で『吉本新喜劇』にゲストで出演。その夜には、甲子園球場での阪神戦で始球式を務めた。「彼らはファンを喜ばせることをまず第一に考えています。米ビルボード上位に入るクラスながら、今でも熱心に握手会を開いてくれる稀有(けう)なアーティストです」(宣伝担当者)。

海外の大物DJとコラボも

同時に、洋楽的なアプローチとして海外での実績を材料に、本人稼働がなくても、その存在をアピールすることにも注力する。すると17年は、米ビルボードチャート7位の記録など、1年を通してワールドクラスの偉業が続いたことが後押しとなり、新たなファン層へと浸透していったという。

5月には現在1300万人のフォロワーを誇るツイッターなどが評価され、「ビルボード・ミュージック・アワード」で、トップソーシャルアーティスト賞を獲得。9月には、コールドプレイの楽曲も手掛けるDJユニットのザ・チェインスモーカーズと、11月には米国の人気DJスティーブ・アオキと楽曲でコラボレーションを果たした。

また同じく11月には、「アメリカン・ミュージック・アワード」に韓国人アーティストとして初めて招待され、パフォーマンスを披露。「世界を驚かせる活躍や、海外の大物アーティストとのコラボレーションが続いたことで、J‐WAVEなどでも曲が流れるようになり、洋楽ファンにもリスナー層が広がりました」(宣伝担当者)。

年末には、約1カ月間「SHIBUYA109」のシリンダー広告(外壁の巨大パネル)となり、8階のポップアップストアには彼らの限定グッズが並んだ。17年には欅坂46、TWICE、安室奈美恵らが同様の展開を行ったが、SHIBUYA109エンタテイメントの丸山康太氏は、「欧米など海外の方も多数来てくださり、グッズの売り上げは17年で1位となりました」と言う。

日本国内でもトップアーティストの座を築きつつあるBTS。米ビルボード1位の実績をバネに、さらにステージを上げていきそうだ。

(ライター 中桐基善)

[日経エンタテインメント! 2018年5月号の記事を再構成]

春割ですべての記事が読み放題
有料会員が2カ月無料

有料会員限定
キーワード登録であなたの
重要なニュースを
ハイライト
画面例: 日経電子版 紙面ビューアのハイライト機能
日経電子版 紙面ビューアー
詳しくはこちら

ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
※ NIKKEI STYLE は2023年にリニューアルしました。これまでに公開したコンテンツのほとんどは日経電子版などで引き続きご覧いただけます。

セレクション

トレンドウオッチ

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
春割で無料体験するログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で無料体験するログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
春割で無料体験するログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で無料体験するログイン

権限不足のため、フォローできません

ニュースレターを登録すると続きが読めます(無料)

ご登録いただいたメールアドレス宛てにニュースレターの配信と日経電子版のキャンペーン情報などをお送りします(登録後の配信解除も可能です)。これらメール配信の目的に限りメールアドレスを利用します。日経IDなどその他のサービスに自動で登録されることはありません。

ご登録ありがとうございました。

入力いただいたメールアドレスにメールを送付しました。メールのリンクをクリックすると記事全文をお読みいただけます。

登録できませんでした。

エラーが発生し、登録できませんでした。

登録できませんでした。

ニュースレターの登録に失敗しました。ご覧頂いている記事は、対象外になっています。

登録済みです。

入力いただきましたメールアドレスは既に登録済みとなっております。ニュースレターの配信をお待ち下さい。

_

_

_