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虎もうなるカープ女子の装い プロ野球、グッズで熱闘

2018/7/6 日本経済新聞 朝刊

■プロ野球、コト消費の開拓がカギ

「球団経営に改革の波が押し寄せている」。2009年からプロ野球のサービスの満足度調査を実施している慶応大学理工学部の鈴木秀男教授(応用統計解析)はこう指摘する。04年の球界再編騒動以来、親会社の広告・宣伝の一端とされてきた球団の位置づけが変わり、ファン層の拡大や経営の黒字化が必須条件となってきたからだ。

調査は毎年1月に実施。本拠地球場で年1回以上観戦したファンがチーム成績やファンサービス、球場などに関する満足度を10段階で評価する。影響度などを考慮し、加重平均してはじき出した12球団別の「総合満足度」で広島は17年以降2年連続で首位。阪神は17年8位から18年4位へランクアップした。

広島はこの数年、関東や関西の「カープ女子」らを対象に貸し切りの新幹線を仕立てたマツダスタジアムへの観戦ツアーを企画するなど、新たなファン層の掘り起こしに力を入れてきた。阪神は本拠地の甲子園球場での熱狂や思い入れなどの評価が高水準にある。

総合満足度2位のソフトバンク、3位のDeNA、5位の楽天を含め、球場自体の娯楽性を高める「ボールパーク化」を進めた球団が上位を占める。球場で家族や友人、ファンが一体となって応援する体験、換言すれば「コト消費」の開拓が球団経営のカギとなりつつある。

(淡嶋健人、安西巧、井上賢一、内山克彦、影井幹夫、河合圭、北村順司、小泉裕之、合六謙二、佐光恭明、新田栄作)

[日本経済新聞朝刊2018年5月29日付を再構成]

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