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虎もうなるカープ女子の装い プロ野球、グッズで熱闘

2018/7/6 日本経済新聞 朝刊

■阪神、ランドセルなど生活用品に拡大

「合言葉は『広島さんに追いつけ追い越せ』です」。阪神の球団職員が明かす。目指すのは広島並みの機動力。だがグラウンド上の話ではない。球団グッズの企画力をどう磨くかという話だ。

グッズ販売の分野で広島の商品企画のスピード感は球界随一。阪神も2010年との比較でグッズの売上高を1・5倍に増やしたが、年間50億円超の広島には及ばない。

阪神が力を注ぐのは「自社企画」「多品種少量生産」。商品企画のテンポを上げ、品ぞろえを拡充。「限定30個」などとプレミアム感を出し在庫リスクの低減も図る。

応援グッズは今も主力だが、「ある程度そろえたファンには、生活系グッズが売れる」(球団営業部)。普段使いできるデザインのバッグや帽子を増やし、ロゴ入りのキャンプ用品、ランドセルなどにも手を広げる。

生活系グッズにも力を入れる(タイガースのマークが付いたランドセル)
観客の若返りへ新規ファン開拓を急ぐ(甲子園球場のグッズショップ)

勢いづく広島を追う阪神だが、主催試合の入場者数では堂々の12球団トップだ。17年は前年比4・3%増の303万4626人。6年ぶりに巨人から首位を奪還した。公式ツイッターのフォロワー数も130万人超と球界トップを独走する。

16年に金本知憲監督が就任。若手の積極起用と成長で、甲子園球場(兵庫県西宮市)に観客の熱気が戻った。ただ、球団の調査では17年の観客の平均年齢は40歳代後半。直近5年間の上昇は2~3歳だが、10年前からは7~8歳上がった。新規ファン開拓は急務だ。

女性や子どもを球場に呼び込む「営業努力」を重ねるが、03年、05年のリーグ優勝で女性ファンが増えたように、優勝こそが本当の特効薬だ。新旧ファンが一緒に盛り上がれば使うお金も桁違い。関西経済を力強く押し上げるパワーも持つ。

優勝時の経済効果を03年が1481億円、05年は643億円と試算した宮本勝浩・関西大名誉教授は「次回は長い空白を経ての優勝。セールも盛り上がり、05年の数字を上回るだろう」と話す。

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