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若い女性の大量発汗・体重の異変… バセドウ病かも

不調が続く甲状腺疾患(中)

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NIKKEI STYLE

日経ヘルス

疲れやすい、集中できない、食べる量は同じなのにやせてきた、あるいは太ってきた――。こうした不調が続いているようなら、甲状腺の病気かもしれない。女性に多く、更年期障害や産後うつなどと間違われることもあるが、きちんと治療すれば元気を取り戻せるという。3回に分けて紹介する(前回記事「『元気の素』甲状腺ホルモン 多くても少なくてもダメ」はこちら)。2回目は甲状腺の病気のうち、若い女性に多いバセドウ病について説明する。

◇  ◇  ◇

バセドウ病は、甲状腺ホルモンの量が増えすぎる病気の代表だ。20~30代の女性に多いが、それより上の年代でも起こる。

全身の新陳代謝が活発になりすぎて、常にジョギングしているような状態になるため、動悸(どうき)や発汗、微熱、手の震え、疲れやすさ、食欲増進、イライラ感などの症状が現れる。不整脈などの病気や更年期ののぼせと間違えられることもある。「更年期ののぼせはじっとしていても突然カーッと熱くなるが、バセドウ病の場合は動くと汗が多量に出て熱くなる」と、山田院長は両者の違いを説明する。また目つきがきつくなったり、眼球が出たりする目の症状も3割程度の人に見られる。「喫煙者でそのリスクが高い」(山田院長)。

甲状腺ホルモンの量は本来、脳の下垂体から出る甲状腺刺激ホルモン(TSH)によって調節されているが、バセドウ病では「抗TSH受容体抗体」という自己抗体ができて、常に甲状腺を刺激。その結果、甲状腺ホルモンが過剰に作られてしまう。そこで血液検査でこの自己抗体の有無や甲状腺ホルモンの量などを調べた上で診断する。

治療は、甲状腺ホルモンが過剰に作られないようにする抗甲状腺薬の服用が基本。「2カ月ほどで甲状腺ホルモンが正常値になり、症状が消える」(山田院長)。その後は徐々に薬を減らし、抗TSH受容体抗体が低値になれば、薬をやめられる。ただし、「薬で改善しなかったり、副作用が強かったりする場合は、手術やアイソトープ(放射性ヨウ素)治療を検討する」(山内理事長)ことになる。

 バセドウ病は妊娠適齢期に発病しやすく、不妊や流産、早産の原因になることもあるが、「しっかり管理すれば妊娠出産も大丈夫」と山田院長は話す。

出産後に起きやすい甲状腺のトラブル

「育児って、こんなに疲れるの!?」──。出産後に動悸や疲れ、体重減少がひどく、産後うつと思っていたら、実は甲状腺の異常だったという例も少なくないという。「女性は出産することで体質が変わることが多い。体調が悪い人は一度、甲状腺の検査を受けてみてほしい」と山田院長は呼びかける。

出産後に起こりやすいのが「無痛性甲状腺炎」だ。甲状腺ホルモンの産生量は正常だが、甲状腺に蓄えられていたホルモンが血液中に漏れ出ることで、ホルモン値が一時的に上がる。バセドウ病と間違えられやすい。

「蓄えられていたホルモンが数カ月かけて放出されたら、ホルモン値は自然と元に戻る。ところが、バセドウ病と間違って早々に投薬を始めると、ホルモン値が下がりすぎたり、回復しなかったりすることがある」と山内理事長は話す。甲状腺ホルモンの数値だけでは診断が難しいので、抗TSH受容体抗体も調べてもらい正しい診断を仰ぎたい。甲状腺疾患に詳しい医師に診てもらうと安心だ。

山田惠美子さん
 金地病院(東京都北区)院長。東京女子医科大学卒業。同大学病院内分泌内科(現内分泌センター)を経て、1991年から甲状腺専門病院の金地病院院長を務める。日本内科学会総合内科認定医、日本甲状腺学会専門医。
山内泰介さん
 山内クリニック(さいたま市)理事長。愛媛大学医学部卒業。野口病院、伊藤病院などを経て、2012年に甲状腺専門外来を開設。日本甲状腺学会専門医、内分泌外科専門医。著書に『症例解説でよくわかる甲状腺の病気』(現代書林)。

(ライター 佐田節子)

[日経ヘルス2018年6月号の記事を再構成]

日経ヘルス 2018年 7 月号

著者 : 日経ヘルス編集部
出版 : 日経BP社
価格 : 700円 (税込み)

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