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忙しさにワクワク? 思考グセ変えじぶん働き方改革

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日経ウーマンオンライン

働き方改革のコンサルティングを行っている池田千恵さんが、明日からすぐに実践できる仕事術・時間術・コミュニケーション術などを紹介。今回は、「自分ばっかり忙しい」と思い、仕事への取り組みが後ろ向きになってしまう人の原因と解決策を教えます。

新しい仕事は「ワクワク」と「ユウウツ」のどっち?

新しい仕事にチャレンジすることになったり、後輩が入ってきたりすると、今後忙しくなりそうだな……と思ってしまう方は多いのではないでしょうか。

そこで質問です。今あなたは「忙しくなりそうだ」という未来を、「さぁ、これから忙しくなるぞぉーー!」といったように、ワクワクしながらポジティブにイメージしていますか? それとも、「これ以上仕事を増やされたら、本当に無理なんですけど……」といったように、げんなりとしながらネガティブにイメージしていますか?

多くの方の働き方を見てきて感じるのは、「仕事の生産性の高低は、個人の思考のクセに左右される」ということです。同じ「忙しくなる」という言葉も、受け止め方がポジティブかネガティブかによって取り組みの姿勢が変わり、仕事のスピードも変わります。

もちろん、仕事内容によっては誰がどう考えてもユウウツになってしまうものもあるかもしれません。それでも、今それをするしか選択肢がないのであれば、目の前の仕事から(無理やりにでも)どうやってポジティブな捉え方をひねり出すか、その「ポジティブをひねりだす力」自体が、あなたの生産性の高低を決めていると言っても過言ではありません。

とはいえ、「残業を減らせ」コールが人事から出ているのに特に解決策の提示はなし……ということがいつまでも続けば、げんなりしてしまうのもまた事実ですし、「やってられない!」と思うこともあるでしょう。私自身も以前「なんで自分ばっかりが仕事を任されるの! 他の人が暇そうにしているのに! キー!」となってしまい、上司にたてついて評価が下がったという苦い経験もあります。今回は仕事への取り組み方を前向きに変えるための思考のコツについて解説していきましょう。

仕事への取り組みの姿勢が後ろ向きになってしまう原因は二つあります。

1.考える時間をつくるための「余白」が取れていない
2.決めグセが付けられていない

順番に説明します。

考える時間をつくるための「余白」が取れていない

モヤモヤをモヤモヤのまま放置すると、個別のモヤモヤがどの悩みにひも付けられているかが分からなくなります。分からないまま放置し続けると、それぞれが複雑に絡み合い、ますます混乱してしまいます。

仕事が多過ぎる! と一言で言っても、そもそも人員が足りないからなのか、自動でできることを手動でやっているからなのか、後輩が毎回ミスするからなのか、はたまた自分の実力不足なのかなど、さまざまな理由があるでしょう。また、仕事が忙しくてなぜイライラするか? をよく考えてみると、家族が家事を手伝ってくれないから家でも「仕事」が待っているせいでイライラしている、など、実は仕事とはあまり関係ないことが仕事にひも付けされている可能性だってあります。忙しいと、本当の問題は何なのかを考える暇がないまま、日々目の前のことをこなしてしまうのでいつまでも解決しないのです。

まずは朝30分、自分のモヤモヤを整理する「余白」の時間を取るようにしてみましょう。朝は自分の意思次第で余白をつくりやすい唯一の時間です。夜は突然の誘いや予定通りいかなかったときのバッファーで時間を取られてしまうことがあります。朝イチなら、自分が取ろう! と思えば、余白は取れるもの。朝4時起き、5時起きは無理でも、朝30分なら、工夫次第で時間をつくることができると思います。

以前精神科医の西多昌規先生と対談した記事「『朝すっきり』のために、夜にやるべきこと」でも、朝のメリットを教えてもらいました。朝は睡眠で記憶や感情経験が整理整頓されるので、余計な経験が一切なく、脳も白紙状態になるから前向きな思考が生まれやすいそうです。

決めグセが付けられていない

残業が減らない、望まない夜更かしが多い、と悩む方に多いのは、「決めグセ」が付いていないということです。「決めグセ」とは、自分で決めたことを割り切って淡々と進める力のことです。

例えば今の環境が自分にとって納得がいかなかったとしても、「こんな会社辞めてやる!」とすぐに辞めることが現実的でない場合は、いつまでも文句を言いながら仕事をしていても現状が変わるわけではないのです。だとしたら「3月の大きなイベントを成功させたら辞めてやる!」「○○さんに、あなたのおかげで助かったと言わせたら辞めてやる!」「貯金が○○万円たまったら辞めてやる!」など、何でもいいのでゴールを決めて、そのゴールに向かって淡々と今ある仕事を進めていけばいいわけです。

仕事でもプライベートでも成果を出すためには、何かを捨てたり、何かをなし遂げたり、という覚悟を決めることが必要です。今までの働き方の延長に未来はない、と感じているなら、未来があると思える方向にかじを切り、その未来が最高なものとなるように自分で決める必要があります。

何かに踏みだそうと思ったときに、その選択が最善で最高のものだなんて、誰にも分からないものです。でも、分からないから不安だ、といって、自分の決断を自分で信じることができなかったら、これからの人生何をよりどころにしていけばいいのでしょうか。

だから、いったん、やる! と決めたら、やった先の未来は絶対によくなる、と信じて突き進むことが必要です。結局は決めるか、決めないか。それが、未来を変えていけるかいけないかの分かれ道です。

最善の選択をするのではなく、「選んだ道を最善にしてやる!」と決めて突き進む。それが「決めグセ」です。

「余白」と「決めグセ」を意識して人生が変わった話

最後に私が過去、「余白」と「決めグセ」のおかげで人生が変わった話をします。私は過去にコンサルティング会社で働いていました。コンサルティング業界では企業をコンサルティングする際によく、「プロフィットセンター」「コストセンター」という言葉を使っていました。プロフィットセンターとは、会社の利益を直接稼ぎ出す部署。一般企業でいうところの企画・営業のようなところです。一方コストセンターとは、会社に直接的な利益をもたらさず、逆にコストを奪ってしまう部署です。一般に経理や総務などがこれに相当します。したがって、いかにコストセンターのコストを最小化し、プロフィットセンターの利益を最大化するかという観点で戦略を練るのです。

つまり、「コンサルティング会社」とひとくくりにされがちですが、前線に出るコンサルタント(=プロフィットセンター)と、私が在籍していた管理部門(=コストセンター)とでは、仕事内容も給与・待遇においても大きな違いがありました。

仕事が忙しくなると「自分の仕事はどうせコストセンターだ」「資料作成マシンで人間と思われていない」と卑屈になることも多くありました。

しかし、自分の仕事に誇りを持ってコンサルタントと対等な立場で仕事の交渉をしている先輩の姿を見て、私はこの考えを改めることにしました。「コストセンターだと思われている部署だけれども、自分はプロフィットセンターの誇りを持って仕事をしよう」と考えを変えたのです。経営戦略策定の力や論理的思考能力はコンサルタントに及ばないかもしれないけれど、少なくとも図解やパワーポイントにおいては、コンサルタントよりも圧倒的な知識や知恵がある。だから、いたずらに卑屈になる必要はない。そう決意したのです。

そして、朝の時間で自分ができることを考え、ネガティブに寄ってしまいそうな自分の気持ちを前向きに決めることで立て直した結果、いつしか、今のような自由な働き方を手に入れることができました。朝の時間で自分がどうしたいか、どうありたいかを決め、決めた道が最善であると決めて突き進むことができたおかげです。

【今回の話のまとめ】
■仕事の生産性の高低は、個人の思考のクセに左右される
■「忙しい」をネガティブな意味に捉え始めたら注意しよう
■仕事への取り組みの姿勢が後ろ向きになってしまう原因は二つ
(考える時間をつくるための「余白」が取れていない/決めグセが付けられていない)
■朝30分の余白を作り、一人で考える時間をつくろう
■目の前のことを淡々とこなすために「決めグセ」を付けよう

忙し過ぎると、自分自身が代替がきく労働力を提供するマシンのような気がするときもあるでしょう。「私なんかいなくても世の中が回る」「自分ばかりがいつも損をしている」と思うこともあるでしょう。しかし、この思考を意識して前向きにクセ付けしていくことで、確実に仕事の質は変わってくるのです。

池田千恵
 株式会社 朝6時 代表取締役。慶應義塾大学総合政策学部卒業。外食企業、外資系戦略コンサルティング会社を経て現職。企業や自治体の朝イチ仕事改善、生産性向上の仕組みを構築している他、「働き方改革プロジェクト」「女性活躍推進プロジェクト」など、ミドルマネジメント戦力化のためのコンサルティングや研修を行っている。「絶対! 伝わる図解」(朝日新聞出版)、「朝活手帳」(ディスカヴァー21)など著書多数。

[nikkei WOMAN Online 2018年4月11日付記事を再構成]

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