否定する上司には淡々と質問 公正な評価を得る戦略
20代から考える出世戦略(34)
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出世の沙汰も上司次第。そう考える人も多いでしょうし、一面の真実でもあります。特に人事評価で公正で納得できる評価をしてもらわなければ、いつまでも出世の推薦がもらえません。しかしとんでもない上司の下についてしまうと、いくら頑張っても公正な評価がもらえなかったりします。ではとんでもない上司に公正に評価してもらうためにはどう付き合うべきかを考えてみましょう。
否定する上司(厳格化傾向)
「こんな企画ダメだよ」「ああ、それは以前やったけれど失敗したなぁ」と、何を提案したとしてもすぐに否定する上司がいます。
このような上司は厳格化傾向を持っています。つまり、自分以外はすべてダメだ、という意識を持っているタイプです。このタイプの上司は誰が部下になってもとにかく低い評価しかつけません。なぜなら常に自分自身がより優れていると考えているからです。
このような上司にどう対応すればよいのでしょう?
やってはいけない対応は、彼らと議論を始めてしまうことです。ためしにやってみるとわかりますが、すぐに他人を否定する彼らの意見を否定すると、激高かあざけりか、どちらかの反応を示してきて議論になりません。
彼らに対しての正しい対応は2種類あります。
ひとつは、彼らが認める外部者からの意見を示してもらうこと。仮に否定する上司が課長の場合、部長に相談して意見を示してもらうことです。ただ、この方法をとっても否定を止めない人が多いのも事実です。
実はこのタイプに対して最も有効な手段は、淡々と質問を繰り返すことです。その際の質問手法は、オープンではなくクローズドでなくてはいけません。
オープンな質問とはこういうやりとりです。
「こんな企画ダメだよ」
「なにがどうだめなんですか?」
「ダメなものはダメなんだ!!!」