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『帰れマンデー見っけ隊!!』 秘境で飲食店探す異色旅

2018/6/4

 『帰れマンデー見っけ隊!!』(テレビ朝日系)は、与えられた課題をクリアできなければ帰れないというバラエティー番組。2016年に『帰れまサンデー』としてスタート。17年4月に日曜午前から夕方に放送枠を移し、最高視聴率で14.1%を記録するなど、同時間帯1位を何度も取った人気番組だ。

 この4月からは月曜午後7時のゴールデンタイムに進出して番組名を変更。タカアンドトシとサンドウィッチマンの企画を交互に放送しながら、同じコンセプトを持ち、特番として放送している『帰れま10』を定期的に組み込む。

『帰れマンデー見っけ隊!!』 サンドウィッチマンは秘境で飲食店を探す旅をする(月曜午後7時/テレビ朝日系)

 看板企画はタカトシの「無人駅で飲食店を見つけるまで帰れない旅」と、サンドの「秘境路線バスに乗って飲食店を見つける旅」だ。サイコロの出た目で進んでいき、降りた駅やバス停付近で飲食店を見つけながら終点を目指すというもの。

 当初はスポーツやゲームのような企画が多かったが、旅の企画を増やしたことが番組定着のきっかけとなった。タカトシチームのプロデューサーである古瀬麻衣子氏は、17年4月に放送した千葉県のいすみ鉄道の回で最初の反響を感じたと言う。

 「視聴率は10.2%で、『2ケタ取れたね』と盛り上がって。中居正広さんがタカトシと一緒に旅してくれて、意外性からか、話題にもなりました。単純にゆるゆるした旅ではなく、汗だくで歩いてもお店が見つからないようなハラハラする要素もあり、その楽しさが功を奏したと思います。ロケ先で声をかけていただく機会も増えました」(古瀬氏)

 様々な“帰れない”企画をやるなかで、旅に行くなら、無人駅や秘境はどうだろうとアイデアが出た。人が見当たらないところで飲食店を発見したときのわくわく感や、季節を感じられる絶景なども見どころとなる。

 「一度行ってみたい」と思ってもらえるように、意識して制作していると話すのは、サンドチームのプロデューサーの鈴木忠親氏。

 「へんぴに感じるところでも、実際に行ってみると、プライベートでもまた来たいと思うお店があったり、魅力ある土地だったりするんです。僕らも1日で撮影していますし、バスの本数は少ないけれど、行こうと思えば行けるので」(鈴木氏)

 鉄道会社やバス会社の許可取りがまずは重要。サイコロで降りる場所を決めるため、行く先も乗る時間も制作側でコントロールできず、企画自体をOKしてもらわないといけない。

 「なかなか飲食店が見つからず、歩いているうちに次の駅に着いてしまうこともあるのですが、1駅の区間が10キロとかあったら、現実的には頑張れない(笑)。北海道から鹿児島まで探しているものの、季節的にもよさそうとか、いろいろな条件を見ていくと、おのずと数は絞られてしまいます」(古瀬氏)

 飲食店がどこにあるか、歩くとどんな感じか、スタッフは何度も現地に行って調べる。「時刻表を見ながらあらゆる可能性を想定して。ディレクターはずっとロケハンに行ってますよ」(鈴木氏)

 20キロ歩くようなきつい旅になることが多いタカトシに、のんびりした雰囲気も持ち味のサンドと、すみ分けもできている。トップ芸人による1日がかりのロケであり、膨大にある面白いやり取りを編集で削るつらさもあるとのこと。

 月曜午後7時は『有吉ゼミ』(日本テレビ系)や『ネプリーグ』(フジテレビ系)など、人気番組が並ぶ激戦区。他番組とは毛色の違う旅バラエティーで、新たなファンをつかみ、長く続く番組に育てるのが目標だ。

(「日経エンタテインメント」5月号の記事を再構成 文/内藤悦子 視聴率はビデオリサーチ関東地区調べ)

[日経MJ2018年5月25日付]

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