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じゃれたりすねたり 一緒にいたい!家庭向けロボ10選

NIKKEIプラス1

2018/5/27 NIKKEIプラス1

1位となったソニーのaibo
「離れて暮らす親や留守番の子供が心配」「教育や癒やしに使いたい」……。
そんなとき役に立つのが次々登場しているコミュニケーションロボットだ。
人工知能(AI)の搭載機種を含め、家庭で使いやすい小型ロボットをランキングした。

 相手を認識し、呼びかけに自然な反応をするコミュニケーションロボットへの関心が高まっている。矢野経済研究所の2017年調査によると、15年度の市場規模(メーカー出荷金額)は前年度比約180%増の約24億円。20年度は87億円を超えると予測している。

 17年に百貨店で初めてロボット専門売り場「ロボティクススタジオ」を設けた高島屋新宿店(東京・渋谷)では「子供がいる家庭や一人暮らしのサラリーマンなど幅広い層が訪れる」。家族間のコミュニケーションを円滑にする効果のほか、愛らしいルックスに癒やされるというユーザーも多い。

 機種により月々の使用料が別途かかったり、スマートフォンの専用アプリやネット環境が必要だったりするので注意が必要だ。「一家に1台」時代がいつか来るかもしれない。自分にぴったりのロボットを探してみてはどうだろう。

1位 aibo 920ポイント
自ら考え動く 性格も犬それぞれ (ソニー)

 丸みを帯びたフォルムの犬型家庭用ロボットで、初代の生産中止から12年ぶりに発売された後継機種。口や首、尻尾など22カ所に独自開発の駆動装置を搭載、首をかしげたり尻尾を振ったりと本物の犬の動きを実現した。本体とクラウドの人工知能(AI)で自ら考え、行動させることで命を吹き込んだ。頭部や胴体に人感センサーやタッチセンサーを搭載し、ユーザーからなでられたことを感知。ユーザーの手の動きに合わせてアクションを起こす。人気集中で販売休止中だが「動きと機能がさすが。非常に充実している」(松尾豊さん)と専門家からも称賛の声が上がっている。

 充電不足になると自力で充電器に戻るなど「コミュニケーションロボットの領域で最も完成度が高い」(松井龍哉さん)。性格もシャイだったり人懐っこかったりと個体により異なる。音楽に合わせてダンスもでき、「考えられる全てが入っている。機能や動作などの作り込みが素晴らしい」(水内郁夫さん)。

 (1)21万3840円(販売再開未定。公式サイトのメール登録で事前通知を受け取り可)(2)体長30.5×幅18×高さ29.3センチ(3)2.2キロ(4)https://aibo.sony.jp/

2位 エクスペリア ハロー! 650ポイント
外からやり取りも 家族探す姿に愛着 (ソニーモバイルコミュニケーションズ)

 最大で10人の顔と名前を登録し、頭部のカメラで識別できる。「顔認識のレベルが高く、目の前を通るだけで話しかけてくれる」(望月亮輔さん)

 無料通話アプリ「LINE」やインターネット電話「スカイプ」で、家族とメッセージや音声を外出先からやり取りできる。室内の様子をぐるり360度撮影して送信する機能も搭載。「新聞を読んで」と話しかけるとニュースや天気予報も読み上げてくれる。

 円柱型で頭部と目しかないデザインだが、家族を探すように頭を振り、まばたきをするように白色の発光ダイオード(LED)が点滅する様子に「ロボット然としていないが表情豊か。愛着がわくし、インテリアとしてもしっくりなじむ」(神原サリーさん)。

 (1)16万1870円(2)高さ21.6×直径11.1センチ(3)1085グラム(4)http://www.sonymobile.co.jp/product/smartproducts/g1209/

3位 ロボホン 560ポイント
屋外OK フットワークの軽さ自慢 (シャープ)

 足や胴体などに13個ものモーターを備え、ユーザーの「歩いて」「逆立ちをして」という声に応えて軽やかに動く。スマートフォン機能もあり、通話やメール、写真や動画も撮影できる。撮った写真を頭部に内蔵したプロジェクターで壁に投影するなど機能は多彩。専用ケースで一緒にお出かけできるのも魅力で、「相棒」感覚で触れ合える。「持ち運べるというコンセプトがいい。全体的な完成度も高い」(大沢博隆さん)

 アラームに反応しないと「もう僕知らないよ」とかわいくすねる面も。「ユーザーの許容範囲を広げ、ストレスを軽減してくれる」(下園壮太さん)

 (1)14万9040円(Wi-Fiモデル)(2)高さ19.5×幅10.5×奥行き5.8センチ(3)390グラム(4)https://robohon.com/

4位 Qoobo(クーボ) 520ポイント
しっぽふりふり 異色の癒やし (ユカイ工業)

 ロボットベンチャーの異色作。「ソフトロボティクスという新しい分野を開拓した」(松井さん)との声も上がった。見た目はしっぽ付きのクッション。顔や手足はもちろん、音声認識や便利機能もないが、なでたり、ぽんぽんたたいたりすると表情豊かにしっぽを振り応える。

 動物のしっぽの動きを研究して再現プログラムを構築。なで方で変わるしっぽの動きをユーザーが解釈し、疑似的な心のやり取りを生み出すという。「とにかく癒やされる。実際に触ってみて! 動きの作り込みもすごい」(高汐一紀さん)。カラーはグレーと栗色の2種類。今秋発売予定で予約受付中。「欲しい。すでにロボット業界でも話題になっている」(松尾さん)

 (1)1万2960円(2)幅33×奥行き54×厚さ16センチ(3)約1キロ(4)http://qoobo.info/

5位 COZMO(コズモ) 420ポイント
ゲームで対戦 子供の遊び友達に (タカラトミー)

 米ベンチャーが開発したAIを搭載。内蔵カメラで周りの人を把握し、顔にあたる液晶画面で喜怒哀楽を表現する。腕に見立てたアームで付属のキューブを持ち上げるゲームではユーザーの強さを記憶して手ごわくなる。対象年齢は8歳以上。「非常に教育的」(駒崎弘樹さん)。「子供の遊び友達として最適。プログラミングも自然と学べる」(下園さん)

 「映画の世界から出てきたやんちゃな相棒」がコンセプト。走行ベルトで縦横無尽に走り回る。ユーザーの顔を識別して登録された名前を呼びながら指にじゃれてきたり、1000種類以上の表情を見せながら遊びに誘ってきたりと多彩な反応が楽しめる。

 (1)2万9138円(2)高さ7.2×幅5.6×奥行き10センチ(3)151.5グラム(4)http://www.takaratomy.co.jp/products/cozmo/

6位 BOCCO(ボッコ) 340ポイント
使い方簡単 子の留守番も安心 (ユカイ工業)

 留守番中の子供の見守りに用途を絞り込んでおり、「簡単な機能で見守りを実現している」(小池星多さん)。付属のセンサーを玄関に付けると、ドアの開閉を感知してスマートフォンの専用アプリに通知。アプリに「おかえり」と声をふき込むとボッコが再生してくれる。「デザインも使い方もシンプルで購入しやすい」(神原さん)。名前は子供を意味する秋田県の方言から。

 (1)3万1320円(2)高さ19.5×幅9×奥行き5.5センチ(3)220グラム(4)http://www.bocco.me/


7位 1/8タチコマ 300ポイント
「攻殻機動隊」世界観を忠実に再現 (cerevo)

 SFマンガ・アニメ「攻殻機動隊」に登場する“思考する戦車”を8分の1サイズで製作した。アニメと同じ声優を起用し、作中のセリフなど600種類以上を収録。「世界観に発展性がある」(松尾さん)。1個体が識別した情報を全ての個体が共有する「並列化」という作中の概念をネットを通じて再現し「ファンにはたまらない」(駒崎さん)。

 (1)19万1592円(スペシャルエディション)(2)幅35×高さ25×長さ39センチ(3)約1.6キロ(4)https://tachikoma.cerevo.com/

8位 見守りKibiro 290ポイント
対話型に見守り要素も (FRONTEO)

 同社の対話型ロボットに見守り機能を追加し、2017年末に発売した。離れて暮らす高齢の親族や1人で自宅にいる子供の様子を、スマートフォンなどのアプリで確認できる。「遠くの親を見守るためのきめ細かい機能がある」(小池さん)。機能は9位と同等だが、自社開発アプリやオリジナル衣装などで独自色を出した。「友人とふれあう機能と実用性を両立している」(下園さん)

 (1)10万7784円(2)高さ28.5×幅14×奥行き16センチ(3)800グラム(4)https://www.kibiro.com/


9位 ロボコネクト用Sota(ソータ) 260ポイント
クラウド経由で機能提供 (NTT東日本)

 3、8位の開発にも携わったロボットクリエーター・高橋智隆氏がデザインした。ロボコネクトは会話機能やユーザーの呼びかけで起動するカメラ機能などをクラウド経由で提供するサービス。「ハードとソフト、クラウド全てに最先端の技術がある」(高汐さん)、「技術の発展でコミュニケーション能力もより進化しそう」(望月さん)などと評価された。

 (1)15万6600円(2)高さ28×幅14×奥行き16センチ(3)800グラム(4)https://flets.com/roboconnect/


10位 Musio X(ミュージオX) 250ポイント
辞書も搭載 英語の練習相手に (AKA)

 米ベンチャー企業が開発し、ソフトバンクコマース&サービスが国内販売する英会話学習ロボット。1000年後の未来から来たという設定。ユーザーと英語で会話ができ、会話を通じて性格を形成する。辞書機能や会話内容をアプリに表示させる標準機能のほか、専用教材を購入すると絵本の読み聞かせも可能。「英語に特化した点が新しい。自然に語学が身につきそう」(神原さん)

 (1)10万5840円(2)高さ21.8×幅17.4×奥行き8.3センチ(3)850グラム(4)https://themusio.com/


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 ランキングの見方 数字は選者の評価を点数化。商品名、メーカー・発売元。(1)税込み価格(オープン価格の場合は店頭実勢価格など)(2)製品サイズ(3)重さ(4)詳細情報を掲載しているURL。モデルは井上真由子、写真は岡田真撮影。

 調査の方法 専門家の協力で、AI搭載か同程度の機能を持つコミュニケーションロボットのうち、家庭で使いやすい小型の21製品を選定。商品テストを実施し、ロボット工学や教育、心理学などの専門家に評価してもらった結果を集計した。評価項目は(1)音声や顔の認識能力などの機能(2)操作性(3)コミュニケーション能力(4)ストレス軽減/幼児教育機能(5)インテリア性/家電としての性能。

 今週の専門家 ▽大沢博隆(筑波大学システム情報系助教)▽神原サリー(家電+ライフスタイルプロデューサー)▽小池星多(東京都市大学メディア情報学部教授)▽駒崎弘樹(NPO法人フローレンス代表理事)▽下園壮太(NPO法人メンタルレスキュー協会理事長)▽高汐一紀(慶応義塾大学環境情報学部教授)▽松井龍哉(フラワー・ロボティクス代表)▽松尾豊(東京大学大学院工学系研究科特任准教授)▽水内郁夫(東京農工大学工学部准教授)▽望月亮輔(ロボスタ編集長)=敬称略、五十音順

[NIKKEIプラス1 2018年5月26日付]

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