防水なのに軽快デザイン 梅雨に履きたいスニーカー
雨の日も安心 最新防水シューズ(中)
雨のシーズンになると気になるのが足元。最近は防水に見えないデザインの靴が増えている。前回の記事「梅雨の通勤が快適 スーツに合う本革の防水ビジネス靴」では防水には見えないビジネスシューズを紹介したが、今回は晴れの休日に履いても違和感のない防水カジュアルシューズを紹介する。
ゴアテックス搭載のリーガルのスニーカー
「雨が多い日本では、防水シューズは人気が高いというより、シューズボックスに必ず1足はあるマストアイテムだと思います。最近はファッション的にも機能を備えたアイテムが注目されており、なかでも防水機能はもっとも支持を得ています」と話すのは、リーガルコーポレーション企画一部二課の小池武弘氏。
リーガルの防水シューズは、ゴアテックス搭載商品とPVCレインブーツがある。「ラインアップ全体からすると少量ですが、梅雨シーズン、ゲリラ豪雨前後、都会の降雪時などに売り上げは大きく伸びます」(小池氏)
そんなリーガルの防水カジュアルシューズは、防水性に優れたゴアテックスを搭載。ゴアテックスのなかでも、靴底に通気口のある「ゴアテックス サラウンド システム」を搭載しており、甲部分だけでなくアウトソールからも靴内の湿気を逃がす。またソールの側面に通気穴を設けることで接地面積を確保し、従来モデルと比べて耐滑性・履き心地がアップ。高温多湿な梅雨から真夏にかけて活躍する、晴雨兼用の防水スニーカーに仕上がっている。
カラーは、コーディネートしやすいホワイト、ブラックの単色のほか、カラフルなホワイト×レッド、夏らしいボタニカル柄プリントのバリエーションも展開している。
「売り上げは好調に推移しています。新しいお客様は20代後半~40代前半、REGAL SHOESの会員様は40代を中心に幅広くご購入いただいています」(小池氏)
メッシュアッパーで防水を実現したテバ
テバといえば、スポーツサンダル「ハリケーン XLT」が有名だが、その象徴的なテバ独自のストラップをデザインに採用した防水シューズが「アローウッド エボ WP」。このシューズのデザインを踏襲し、通気性のいいメッシュアッパーでアップデートしたのが、春夏モデルの「アローウッド エボ メッシュ」だ。
ライニングには防水透湿素材「TIDEシール」を配し、メッシュアッパーでありながら雨などの水ぬれを防いで足をドライに保つ。面ファスナーのストラップでフィット感を調整できるスリッポンタイプで、速乾性に優れたネオプレーン素材のアッパーはソフトで足当たりがやさしい。
また、軽量なソールテクノロジー「フロートライト」により、まるで浮いているような履き心地を実現。クッショニングとグリップ力にも優れており、ぬれた路面でも安定した歩行が可能で、長時間履いていても疲れにくい。
「売り上げは毎シーズン好調に推移しており、梅雨の時期は公式サイトでのアクセスや購入率がアップします。防水だけでなく防風機能もあるので、ウオータープルーフのアローウッドコレクションは雪の日などにも需要がありました」と、デッカーズジャパンTevaマーケティングPRの河野理恵氏は話す。
幅広いコーディネートに合わせられる、ワントーンカラーのシンプルなデザインも魅力的。アウトドア需要に限らず、日常使いとしてスーツやオフィスカジュアルスタイルに合わせた通勤用シューズとしてのニーズもあるという。
コンバースのゴアテックス採用モデル
キャンバススニーカーを代表するコンバースの人気モデル「ジャックパーセル」。2018年春夏シーズンからゴアテックスを採用したモデルを展開している。
1935年に誕生した「ジャックパーセル」は、同名のバドミントンワールドチャンピオンが開発に参加したシグネチャーモデル。笑っているように見えるつま先部分のライン、ヒゲのようなデザインが入ったかかとのラベルが特徴だ。
このコンバースのアイコンモデルのひとつに、防水透湿性に優れたゴアテックスを採用したのが本モデル。キャンバス地ながら水が靴内部に染み込むことなく、雨の日も快適に履くことができる。また同社の最新カップインソール「リアクト」を搭載。従来のカップインソールと比べ、軽量性・クッション性・フィット性・通気性を向上させたという多重構造のインソールで、履き心地も文句なし。
定番のキャンバススニーカーなので、どんな服にも合わせやすく、防水シューズだからといって特別なコーディネートを必要としない点もうれしい。雨の日も晴れの日も気負わず、普段通りに履ける1足となっている。
(ライター 津田昌宏、写真 野町修平=APT、スタイリング 宇田川雄一)
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