変わりたい組織と、成長したいビジネスパーソンをガイドする

会員登録をすると、編集者が厳選した記事やセミナー案内などをメルマガでお届けしますNIKKEIリスキリング会員登録最新情報をチェック

面談での思わぬ「失言」で縁が切れることも。画像はイメージ=PIXTA

面談での思わぬ「失言」で縁が切れることも。画像はイメージ=PIXTA

40代のミドルともなれば、すでに転職を経験されていたり、自社の中で異動や昇進、ときには出向などの経験を積むなど、キャリア形成についてしっかりした見識をお持ちの方がほとんどです。ところが、いざ転職の面接に臨むと等しく陥るワナ、皆さんが共通して口にしてしまう失言の3大ワードがあるのです。それは「転職動機」「退職理由」「志望度」について。いったいどんな失言をしてしまうのでしょうか。

転職動機を聞かれ、「年収」「肩書」を答える

失言その1は「転職動機」についてです。

某中堅メーカー勤務、40代の営業部長Aさんは、商材は異なるものの営業先が重なる企業の法人営業部門責任者の求人にエントリーし、無事に書類選考を通過、人事部長との面接に進みました。その企業の報酬条件はなかなかよいもので、求人情報を見ると、現職よりも100万~200万円アップする可能性がありそうです。

Aさんは面接で、まず事前に提出してある職務経歴書の内容について確認があった上で、「それでAさんは今回、どうして転職をお考えなのですか」と聞かれました。

「はい、やはり年収と肩書を上げ、キャリアアップしたいと考えています」

「……そうですか」

心なしか人事部長の表情が曇ったような気がしましたが、そのままいくつかの質問を受け面接は終了。1週間後に間に入っていた転職エージェント経由で、「ご縁がなかった」旨の連絡を受けました。

転職動機を尋ねられて、「年収」「肩書」と答える方は、ミドル世代でも非常に多いようです。何がいけないのでしょうか。

もちろん、より多くの収入が欲しい、より大きな権限が欲しいと望むこと自体は悪いことでもおかしなことでもありません。しかし、この「年収」や「肩書」は、あくまでも結果であり、手段です。私自身は日々、マネジメント層の方々とお会いし転職相談を受けていますが、彼らがよく口にする「より経営に近い仕事に就きたい」も同じです。

新着記事

Follow Us
日経転職版日経ビジネススクールOFFICE PASSexcedo日経TEST

会員登録をすると、編集者が厳選した記事やセミナー案内などをメルマガでお届けしますNIKKEIリスキリング会員登録最新情報をチェック