クローゼットに眠るかばんや洋服 シェアしてお小遣い

NIKKEIプラス1

全国の会員から届いたかばんは補修やクリーニング後に商品リストに加えられる(ラクサス・テクノロジーズ)
全国の会員から届いたかばんは補修やクリーニング後に商品リストに加えられる(ラクサス・テクノロジーズ)

クローゼットの中に長らく眠ったままのかばんや洋服はないだろうか。ブランド物のかばんや洋服を貸し出して収入を得られるサービスがある。「たんすの肥やし」をお小遣いに変えられるお得感で人気が広がりつつある。

「買った値段の3倍も稼いでくれるとは驚き」と話すのは、東京都江戸川区の寺門怜子さん(35)だ。以前リサイクルショップで5千円程度で購入したエルメスの「フールトゥ」というかばんを貸し出した。定番で人気のあるかばんだったこともあり、常に借り手が付いて約5カ月で1万6千円を超える収入となった。

5千円で買ったかばんで1万6千円を超える収入を得た

利用したのはブランド物かばんのレンタルサービスを運営するラクサス・テクノロジーズ(東京・港)が2017年1月に始めた「ラクサスX(エックス)」。会員が私物のかばんを貸し出し、そのかばんを別の会員に貸し出す制度だ。かばんに借り手が付くと収入が入る仕組みで、1日あたり65円程度、月最大2000円の収入になる。

寺門さんは貸し出し料が普段より高くなるキャンペーン期間を利用したこともあり、すぐに買値を超える稼ぎを得た。以前は使わなくなったかばんをネットオークションなどで売却していたが、「子どもが生まれてから購入希望者との価格交渉や配送手続きなどが負担に感じるようになった」と話す。

貸し出しで得られる収入は大きな金額ではないが、長期で貸し出せば、売却するよりお得になるケースも多い。

ラクサスXでイッセイミヤケのかばんを貸し出し中の東京都渋谷区の川田里子さん(46)は、半年ほどで買値の半額以上の収入を得たという。「以前、かばんを買い取り業者に売却したら買値の30分の1の値段になってしまった」。貸し出しサービスなら「断捨離」ができるうえ、無償で革の補修やクリーニングをしてもらえる。「借り手が付かなくても、ただでメンテナンスできる分お得」と話す。

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