魅せる男のセルフプロデュース

あの人が似合うものが、あなたに似合うとは限らない ファッションプロデューサー 五十嵐かほる

2018/6/2

(2)オーバル
ふっくらとした体形で肥満度をあらわすBMI*が25以上ある
人に与える印象:おおらか、安心感、包容力のある、暑苦しい
*BMI(ボディー・マス・インデックス)とは、身長に対し望ましい体重を判定する指数で、算出方法はBMI指数=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)

(3)ストレート
太ってもいない、痩せてもいない、すらりとした体形
人に与える印象:精悍(せいかん)、スマート、軽快、個性的ではない

(4)スリム
やせ形で、ひょろっとした体形
人に与える印象:中性的、若々しい、頼りない

紹介したこれらの体形に当てはまらず、複数の体形の特徴が認められた場合は、特に近いと思う体形を2つに絞りましょう。

なぜ体形を明確にするかというと、体形に合うスーツを着用することが自身を引き立てるコツだからです。例えば、小柄な方は「身体を大きく見せたい」、体格の良い方は「お腹を目立たせなくない」と思いがちなものです。このため、どちらも大きめのサイズを選ぶ傾向が目立ちます。実はこれが逆効果となってしまうのです。

正しいスーツの選び方は、身体にフィットしたサイズを選ぶことです。体形は常に変化しています。思い込みでサイズを選ぶと残念な結果となってしまいます。必ず採寸してもらうことをお勧めします。

体形を把握することで、スーツのジャケットのボタンを3つボタン、2つボタン、1つボタンにすべきなのか、シングルとダブルブレストのどちらが自分を引き立てるのかを見極めることができます。

また、体形の全体感だけでなく、足の長さも把握しておきましょう。足を長く見せるために、ジャケットのベント(裾の切れ込み)を中央のセンターベントにすべきか、両脇のサイドベントが良いのか、はたまたノーベントにした方が良いかがわかります。

人の目は簡単にだまされやすいものです。大きいものを小さく見せたりする「ミュラー・リヤー錯視」や、同じ大きさの円であっても、周りを大きな円で囲まれていれば小さく、小さな円で囲まれていれば大きく見える「エビングハウス錯視」などを駆使することで、自分自身を演出して「見せたい自分」になることは決して難しいことではないのです。

五十嵐かほる
スタイルファクトリー社長、パーソナルスタイリスト協会代表理事。武蔵野美術大学短期大学部卒、全日本空輸で国際線客室乗務員として勤務した後、独立。エグゼクティブを中心にしたスタイリングやファッションプロデュース、研修などを手がける。著書に「桁外れの結果を導く 一流の男の演出力」など。
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