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外国人は日本人の本音聞きたい いつまで「お客様」? 日本紹介サイト「ジャパンガイド」から読み解く(中)

2018/5/30

PIJINは、外国人が観光地のQRコードをスマホで読み取ると母国語で案内文を読めるサービスを展開している(写真は京都市の伏見稲荷大社)

2020年東京五輪・パラリンピックに向けてインバウンド(訪日外国人)の受け入れは一定の成果が出ているが、それだけでは物足りない。訪日客の情報源として最も人気のある日本紹介サイト「japan-guide.com(ジャパンガイド)」では、お客さんの立場を超えて、本音の交流を求める訪日外国人の姿が垣間見えるという。同サイト運営会社の取締役である高岡謙二氏に、インバウンドの次に目指すべきインクルーシブ(包摂的)な社会について聞いた。(聞き手は経営心理士・公認会計士 藤田耕司)

◇   ◇   ◇

――ジャパンガイドの運営を通じて、日本についての外国人の様々な声を耳にするなかで、日本側の意識と訪日客の意識のズレを感じることはありますか。

「外国人からは『日本人は外国人にまだお客様という意識を強くもっているため、本音で話をしてもらっていると感じられない』といった声があがっています。また、『外国人に対して、ステレオタイプな印象を抱いているのではないか』といった話も聞きます。日本人は外国人を『○○人』として十把ひとからげにみてしまう傾向がありますが、実際には彼らも日本人と同じように、いや日本人以上に、個々人ごとに多様だということです」

■インバウンドの出口考えているか

インタビューに答えるエクスポート・ジャパンの高岡謙二社長

――日本人は多様性についての意識が薄いのでしょうか。

「大陸から離れた島国として独自の道を歩んできた日本は、他の国の様々な文化を受け入れ、自らの文化に融合させてきました。その一方で、人種や考え方の違う人たちと協働するのは、まだ苦手です」

「もっと日本が人間的な多様性を受け入れるようになれば、外国人向けのサービスの質はさらに高まることは間違いない。日本も外国人を観光客として受け入れるインバウンドの発想から、外国人が社会の中で必要不可欠な役割を果たすインクルーシブな社会を目指す意識にシフトしていく必要があると思います」

――インバウンドの発想を脱してインクルーシブの意識を強く持つというのは、具体的にどういうことでしょうか。

「インバウンドは海外から外国人を日本に呼ぶことですが、インクルーシブは外国人や外国の文化、障害の有無も含めた多様性を内部に取り込んでいる状況のことです。具体的には、外国人が宗教的な戒律を守りながら食事が楽しめたり、日本語が完璧に話せなくても自分に合った仕事を探せたり、障害の有無や国籍で画一的な偏見を受けずに生活できたりするという状況ですね」

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