意識しないとなかなか鍛えられないのが、尻だ。骨盤の後ろ側から大腿骨にかけてを覆う大殿筋などは股関節の動きにも関わり、鍛えれば腰痛の防止にもつながる。また、上半身を真っすぐに保つトレーニングのため、同時に脊柱起立筋も鍛えられる。女性のほうがヒップアップのために尻トレに励む傾向があるが、男性もスリムパンツをカッコよく着こなすためにも取り入れたい。スクワットのやり方を少し変えるだけで尻に効く。

この記事で紹介する筋トレは、「速い」「ゆっくり」の両方を組み合わせるのが、最も効率がいいやり方だ。詳しくは、第1回「1日5分の『速トレ+スロトレ』 これぞ最強の筋トレ術」を参照してほしい。
大殿筋に集中アプローチ!「基本のヒップ・スクワット」
太ももに効かせる基本のスクワットを、上体を前傾して行うことで、尻回りに効かせることができる。同時に、背骨横の脊柱起立筋、太ももの裏のハムストリングスにも効いてくる。背中が丸まらないように注意。