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なぜ名古屋がコスプレ聖地に? 仕掛け人は元TVマン 編集委員 小林明

2018/5/25

世界コスプレサミットの参加者は国境や人種の壁を越えて交流する(2017年8月、名古屋市の大須観音)=共同

今年で16回目となる「世界コスプレサミット」が7月28日から8月5日まで名古屋市で開催される。2017年は34カ国・地域からの代表が参加し、32万人以上がメイン会場や関連施設などを訪れたが、今年はアフリカ大陸から初めて南アフリカが参加するなど参加国・地域は38に増える見通し。コスプレの世界一を決める「ワールドカップ」としても着実に国際的な認知度が高まりつつある。

世界コスプレサミットの仕掛け人である実行委員長の小栗徳丸さん(49)に、名古屋がコスプレの聖地と呼ばれるようになった理由のほか、コスプレの魅力や拡大するビジネスチャンスの可能性などについてインタビューした。

■大須電気街にメイド喫茶、コスプレの深夜番組から派生

――そもそも世界コスプレサミットを始めたきっかけはなんだったのですか。

インタビューを受ける世界コスプレサミット実行委員長の小栗徳丸さん

「僕がテレビ愛知のプロデューサーだった03年に『大須のコスプレ物語』という深夜のローカル番組の放映を始めたのが出発点です。当時、名古屋の大須電気街の電気店オーナーが、東京の秋葉原に出現していたメイド喫茶を名古屋にもオープンした。そこで、コスプレ文化を地元でも広めたいという思いから、この深夜番組のスポンサーになってくれたんです」

「コスプレのことを色々と調べてゆくと、日本のアニメなどをテーマにしたコスプレ愛好者が海外にもすごく多いことが分かってきた。『うる星やつら』のラムちゃんや『美少女戦士セーラームーン』などの格好をしたセクシーな女の子が結構いる。『これはきっと視聴者に受けるぞ』とひらめき、彼女たちが大勢いそうなパリの文化イベント『ジャパンエキスポ』にイベントプロデューサーだった上司と一緒に番組として海外取材にいったのがきっかけです」

■パリのジャパンエキスポで衝撃、世界から尊敬集める「日本」

――当時、ジャパンエキスポはどんな様子だったんですか。

「もう、びっくりしましたよ。日本のアニメや漫画、ゲームや特撮のキャラクターを忠実にコピーし、その世界観を見事に再現しているんですから。とにかく日本への愛がすごい。夢の国、日本に行きたいから日本語を一生懸命に勉強しているとか、日本人の恋人が欲しいとか……。日本人であるだけで熱烈にリスペクトされてしまう。もともとアメリカ文化に憧れていた僕は日本人であることに劣等感を感じていたんですが、コスプレ愛好者と接していると、日本や日本文化、日本人のことを心から尊敬しているのがよく分かった。TVマンとして『これは日本に伝えるべき現象だ』と直感。現地でスカウトした5人の女性(フランス2人、ドイツ2人、イタリア1人)を03年秋に名古屋に招待し、トークショーや撮影会などをするスピンオフ企画を考えついたんです」

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