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じゃこ天味わう宇和島うどんを東京で すしや和総菜も

2018/5/28

宇和島うどんや和食が楽しめる「らんまる」

 東急目黒線、目黒から1つ目の駅の不動前。近隣エリアである中目黒の華やぎや五反田のにぎやかさに比べると、静かさを感じさせる街並みだ。脇道に入れば、常連客に愛される店がぽつり、またぽつりとある。2月1日、目黒不動尊(瀧泉寺)の入り口付近にオープンした「らんまる」は、愛媛・宇和島のうどんと一品料理の店。だが、その造りは、うどん店としては少々変わっている。

Summary
1.目黒不動尊の近くに宇和島うどんの店「らんまる」が開店
2.愛媛県宇和島の名物じゃこ天をのせた郷土うどん
3.「鮨 りんだ」の姉妹店で、すしや和食も楽しめる

 すっきりとした白木のカウンターの向こうには、小ぶりではあるがすし店のつけ場を思わせる板場に、ノリ用の焼き台、おひつまである。板場に立つのは店長の山代峻史さん。ふと、鼻腔(びこう)がだしの香りに溶け込んだ酢の存在をとらえた。同店は、徒歩5分ほどの場所にある「鮨 りんだ」の姉妹店として誕生した。うどん以外の一品料理には「りんだ」で仕事が施された種が使われ、板場に立つのも「りんだ」で修業を積んだ若手だという。

 同店がうたう「宇和島うどん」とは、オーナー、河野勇太さんの地元、愛媛県宇和島で親しまれるうどんを理想とした、いわば郷愁の味だという。「りんだ」でも宇和島のタコやタイを使うなど、郷土へ強い思いを持つ河野さんだが、姉妹店に対してはこんな思いもある。

「ここは『りんだ』の若手が活躍するための場でもあるんです」と、河野さん。「若い職人は裏方が多く、お客さまの前に立つにはかなりの時間がかかります。独立を目指す子たちにとって、こうしてカウンターに立つ経験はいずれ役に立つはずです」。故郷・愛媛への愛情と同じく、弟子たちに向けられる思いも温かい。「らんまる」は、そんな河野さんの思いが帰結した店といえそうだ。

看板メニューの「宇和島じゃこ天うどん」

 看板に据えるのは「宇和島じゃこ天うどん」。じゃこ天とは、魚のすり身を揚げたもので、宇和島を含む南予地方の特産品である。

 地元から取り寄せるじゃこ天は、香ばしく、ぷりぷりと弾むような食感も楽しく、なんといっても魚本来のうまみがとてつもなく濃い。これだけでも酒飲みが喜ぶアテになるほどだ。

 調和の取れただしもお見事。3種類のカツオ節と羅臼コンブ、伊吹イリコ、シイタケと使う素材は多いが、洗練という枠の中で味わいが重なり、しみじみと舌に染みわたる。ユズやすだち、薬味もさりげないアクセントとなっている。特注のうどんは香川県のものと比べると、細く軟らかく、だしなじみの良さが宇和島流という。

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